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第百二十四話 阿吽の呼吸

彼らがいるのは「キャメロンの街」その格式高い名前とは裏腹に獣狩りが集まる非常に治安の悪い地域である。そんな、街でつい先日、迷宮が発見された。そこを、キャメロン屈指の腕利きであるジョージ一行が探索をしたが、何日経っても帰って来ず、ついには、死んだのだろうという結論に至った。中にいる魔物やトラップがどのようなものかは不明だが、七大迷宮に匹敵するという噂を真面目に信じているのは極僅かなバカだけだ。というのがもっぱらの評価だ。ホワイトは、そういった通り一遍の情報を掴み、【剣豪】と合流する。念の為、情報は共有するが、【剣豪】は興味を示さない。

「そんじゃ、いつも通り行くか....トラップへのお前に対処は任せる。雑魚狩りは分担だ」


「.....ああ」

そうして、二人は迷宮へと足を踏み入れる。早速二人を出迎えたのは屈強な鎧の騎士。

「へえ、動く鎧ね」


「......南蛮の甲冑か....なかなか、面白い」

騎士は見た目通り屈強で頑強であった。ただ、相手が悪かった。

【剣豪】は騎士を鎧ごと両断する。ホワイトも手から生み出した炎でドロドロに融解させる。

「......見掛け倒しか」


「ま、金属が高温で溶けるっつうのは科学の常識だわな」


二人は歩みを進める。迷宮の内部は西洋風の城のような内装をしており下の階層へは螺旋階段を使って移動する。

「へえ....結構作り込まれてるじゃねえか」


「......所詮は獣の巣であろう。何が良いのだ、そんなもの」


「カーー!これだから剣術バカは困るぜ。こんな、立派な建造物が自然に出来上がるなんざ奇跡だぜ、奇跡。わからねえかなあ、このロマンが」


「.....生憎な」


「そうかい、ま、お前はそれでいい」


そんな二人の前に他とは違う存在感を放つ騎士が現れる。それは一際大型で、巨大な槍を担いでいる隻腕の騎士であった。

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