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第百九話 お前を今日限りでこのパーティから追放する!!

俺は、気がついたら真っ白な空間にいた。そこには、何もない。何も聞こえない。ただ、俺だけがいる。俺はそんな空間の中心に立っていた。

「ここは?」

そんな声は空間に溶けていく。ふと、背後に懐かしい気配を感じる。俺は、その正体を半ば確信しながら振り返る。そんな俺に近づいてくる影が三つある。俺はその顔に見覚えがある。

「ザック!ジェフ!エリーナ!」

三人は何も言わない。ただ、微笑むだけだ。三人は、俺の顔を優しい顔で見つめる。かつて、俺がこの世界へ転移して、彼らと初めて出会った時と構図こそ似ているものの、その時とは異なった穏やかな、安心するような瞳で俺を見つめる。

俺の心の中に、猿との戦いで俺がいれば.....という自己嫌悪が渦巻く。

お荷物である俺が彼らの足枷になってしまっていたという罪悪感が暴れまわる・


そんな俺を置いて、彼らは背を向ける。

そうしてそのまま、その先にある光の奔流へと進もうとする。

俺は、()()()に何があるか本能的に理解する。だめだ、行かせるわけにはいかない。

「俺、まだ、三人に何も返せてないよ!!」


「その先へ行ってはダメだ!!!」


「そこへ行くべきは俺の方だ!!」

答えない。ならばと、ザックの肩を掴む。ザックはそんな俺を見ると

「                      」

何か言い、その手を振り払う。




「................ありがとう」

そうして、俺の意識はあるべき場所へと戻っていく。彼らとは対照的に。


また、ポイント増えてる!!感謝!!

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