第一話 大将!!いつもの一つ!!(追放)
『そこそこの中堅冒険者(自認)の俺がパーティーを追放されて真の実力を知り逆襲の旅へ!?〜今度こそは普通の一般市民になろう!!!(強い意志)〜』 略して『逆なろう』を手に取っていただきありがとうございます!!!
こういった作品を描くのは初めてですが、偉大な先人の皆さんに触発されて今回の執筆にいたりました。どうぞ温かい目でご覧ください。
俺は【主人公】Bランクの冒険者パーティ「鉄の掟」の支援魔術師だ。ある日、電車に撥ねられこの世界へと転生した俺は、今の仲間たちと出会いパーティを組んでいる。剣士でリーダーのザックはお調子者でパーティのムードメーカーだ。魔術師のエリーナは実年齢に見合わない程幼い体型をしている。いわゆる、合法ロリというやつだ。クールでいつもツンとしている。そして、盗賊のジェフはクールな色男だ。しかし、どうにも俺のことが気に入らないらしい、やれやれ…何が気に食わないのやら……。
そして、俺は今日も依頼を受けるべく冒険者ギルドへと足を運ぶ。ドアに手をかけ中にはいると、人だかりができている。その中心から怒鳴り声のようなものが聞こえている。その声の主はどうやらジェフらしい。ザックに向けて何か言ってるようだ、喧嘩かな?エリーナも困っているし、何があったかはわからないが、とりあえず止めなくてh…「おい、ザック!だから俺は【主人公】をパーティから外せって言ってんだよ!!!あんな無能をいつまで仲間にしてるんだ!!」
「落ち着けよジェフ…。気持ちはわかるけどよ、あんな奴でもいないよりはマシだろ」
ははは、どうやら俺はとてつもない無能野郎らしい。
「エリーナだって、迷惑してるに決まってる!大体、支援魔術師なんて地味な職業は俺たちのパーティにはいらないんだよ!」
「……わかった。今度、俺があいつに話をする。だから、ジェフ…とりあえず落ち着いてくれ、エリーナもそれでいいな?」
「…ッチ、わかったよ」
「……(頷き)」
どうやら、雲行きが怪しくなってきた。しかし、このまま突っ立てるわけにもいかないので、大変気が進まないが俺は彼らの前に姿を現すことにする。
「やあ、リーダー…俺になにか話があるのかい?」
「……【主人公】、聞いていたのか…なら、話は早い。お前を今日限りでこのパーティから追放する!!正直に言ってお前の実力はこのパーティの実力についてこれていない。これは、俺たち3人の総意だ。」
ザックの言葉には有無を言わさない迫力があった。
「いくらか、金は持たせてやる。リーダーとして、せめてもの情「いらないよ、リーダー…いやザック。邪魔者の無能野郎は大人しくこのパーティから消えるとするよ」
ザックの傍らで、エリーナは無関心そうな顔をして黙っているし、ジェフは当然だと言わんばかりの顔で睨みつけてくる。こんなパーティーこっちから願い下げだ。そして俺はこの日、パーティを追放された。