7話 悩み
一気に部屋の空気が引き締まり俺は少しドキドキしていた
江野「俺実は…」
その言葉を聞いた瞬間
人に相談をされたことが無いので余計緊張した
江野「香乃の事が好きなんだ」
俺はあまりの衝撃で抜け殻のようになった
江野「…」
確かに香乃は男の癖にクラスの女子より何倍も可愛いし髪もさらさらで柔軟剤の良い匂いがするし料理とお菓子作りもうまくてめちゃくちゃセンスあって女子力が高くてコミュ力も異常に高くて未来に可愛いと言われて少し照れるところも可愛いし俺たちも可愛いとよく話すけども
でも香乃は男だ
俺たちに恋愛感情はなかった
俺たちも勿論香乃の事は好きだが恋愛的な好きではなかった
俺には信じられなかった
俺「冗談は程々にしろよw」
江野「いや冗談じゃない」
江野の目は何処か引かれるような真剣な目をしていた
俺はその目に嘘はないと確信した
俺「いつから好きなんだ」
江野「皆でバーベキューした時からだ」
6月の中旬ぐらいに俺たちは川にバーベキューをしに行った
その時の香乃は皆に肉と野菜を焼いてくれたりジュースを振る舞ったりしてくれた
確かにその時は皆で「香乃女子力高いよなw」って話していた
俺「どういうところが好きなんだ?」
江野「女子力高いのに喧嘩強い男ってとこ…」
江野の言っている事は事実だが俺の頭はイカれそうになった
俺「そうだ今度皆で花火大会行こうぜ!その時に気持ちが変わらなければ思いを伝えれば良いじゃないか!」
俺は即効でこの文章を考え帰ろうとした
江野「そうだな!」
俺の言葉で江野の悩みが晴れてよかった
俺「じゃあ帰るわ~」
俺がドアノブを掴み部屋から出ようとした瞬間こう言われた
江野「俺の事変だと思ってる?」
俺は硬直した
俺「いや思ってないよ世界には沢山の考え方を持つ人がいるんだそもそも俺たち友達だろ」
この言葉は意識してなかった
心の底から沸き上がってくるようだった
江野は「ありがとう」とだけ残した
俺は江野の母親に「ありがとう」残し帰路についた
俺は人の役に立てたことが何より嬉しかった
帰り道には満点の星空が広がっていた




