15話 救世主
飛びかかった瞬間俺は飛びかかった方と反対側の方向に飛んでいた
そう投げ飛ばされたのだ
ソルト三兄弟の長男ペッパーはバカみたいにがたいがよかった
三男のシュガーも小5なのに俺と同じぐらいの体格だった
俺はペッパーに押し潰されそうになった
死を覚悟した
その瞬間木刀で旋光のような斬りが入った
ペッパー「いってえな!なんだてめぇ」
晴助「人をいじめるのは良くないぞ小僧!」
玄澤「クソジジイが調子乗んなよww」
晴助さんに玄澤の蹴りが入った
ただし玄澤の足に蹴りが入り玄澤は倒れた
玄澤「またクソジジイかよ!」
原「チョウシノンナヨクソガキガ!」
ソルト「調子に乗っているのはお前らだろ!」
未来「いい加減にしろよてめぇ!」
未来があんなに怒っているのを初めて見た
シュガー「こいつらボコすぞ!」
ソルト三兄弟が一気に俺たちに向かってきた
ペッパーは桁違いのパワーだった
シュガーとそれ以外ははボコボコにできたが
ペッパーは桁がちがかった
俺たちは倒れていた
ソルト「こんなもんかよw」
未来「うぉぉぉぉ」
未来がソルトに殴りかかった
ただしその瞬間未来がこっちに吹っ飛ばされた
ペッパー「雑魚どもが俺様に逆らうなよw」
こっちのグループは晴助さんと原さん以外は全員倒れてしまっていた
ソルト「あとはジジイだけかよw」
晴助「これは非常に厳しい戦いだ、一旦引くしかない」
ペッパー「やっぱ達人もこんなもんかよw」
原「…」
二人とももう疲れきっていた
戦える状況ではなかった
まさに絶望的だった
ソルト「じゃあこの玩具で遊びの続きでもするか~w」
ペッパー「そうだなw」
未来は相当怒っていたが動けなかった
今人「やめて…」
ソルト「オラッ」
ソルトのパンチが今人の腹に向かった
俺たちは見ていられなかった
自分たちが情けなかった
その時だった
何者かがソルトの腕を掴みパンチを止めた
ソルト「なんだてめぇ」
???「いじめは良くないよ」
そいつが喋った瞬間ソルトの目がかっぴらいた
ソルト「お、お前は」
ペッパー「邪魔すんなゴミが!オラッ」
ソルト「兄貴まずい!」
ペッパー「どうした?」
ペッパー「うぉ」
ペッパーが地面に叩きつけられた
ペッパー「なんだてめぇおい!」
ペッパーが立ち上がりそいつに殴りかかった
バコォォン
あり得ないほどの衝撃音が鳴り響いた
なんとペッパーの顔面に拳がめり込んでいた
ペッパーは意識を失い顔面血だらけで倒れた
ソルトが逃げようとした
でもそいつはソルトの腕を離さなかった
その瞬間だった
「ボキィ」
あり得ない音がまた鳴った
そいつがソルトの腕を折った
ソルト「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
ソルトの絶叫が鳴り響いた
そいつは異次元の強さだった
???「次、この子いじめたらどうなるか分かってるよね」
ソルト「おおまえじでんかよくんなよおいおいおいおいおい」
ソルトは号泣しながら全力で逃げてった
その男は次伝だった
俺たちはあまりの衝撃に言葉を失った
未来「あっ、ありがとう」
未来は驚きながら言った
次伝「当たり前のことをしただけだし…」
次伝はなんだか少し照れ臭そうに微笑みながらその言葉を残し去っていった
次伝の笑顔は皆初めて見た
未来はなんだか次伝の笑顔が見れて嬉しそうだった
夕日に照され去っていく次伝の背中は「流離いの一匹狼」ではなく「路上の伝説」と呼ぶのにふさわしい背中をしていた
俺はなんだか少し懐かしい気持ちになった