1話 入学式
風が吹き桜の花弁が散っている
俺は少し温かい風を前に微かな希望を持っていた
俺は斉藤ジュン今日から中学生になる
久々の学校という舞台に少し緊張していた
俺は小学校時代にいじめられていたそのいじめが原因で小学校3年生の時に不登校になった
そうして毎日引きこもり、ゲームやYouTubeに没頭していた俺はそんな人生が決して変わらないと思っていた
でも女手1つで育ててくれた母さんには感謝してもしきれない
でもこのままではいつまでも母さんに迷惑をかけるだけだと思い中学校に行こうと決意した
でも勇気が出ない
そんな時あるYouTuberに出会った
格闘家兼YouTuberのタクマさんだ
俺はタクマさんの様に強くなりたいと思い見始めた
ある日生配信で学校に行く悩みを相談してみた
「自分に自信を持ち自分を曲げずに立ち向かえ自分の気持ちに負けなければきっと勝てる応援してるぞ」
という励ましの言葉をかけてくれたそうして俺は中学校に行こうと決意した
母さんもそのYouTuberが好きだった
母さんはこう言ってくれた
「ジュンのお父さんは実は格闘家だったのよなんだかタクマさんを見ていると思い出すわね」
母さんはなんだか少し懐かしい目をしていた
俺の父さんは俺が小さな頃山で弟子たちと修行をしてくると行ってきり帰って来ていないらしい
行方不明届も出したがもう7年以上経ったので父さんは死亡扱いだ
俺の近所には3つほど中学があった
1つは頭のいい学校2つ目は普通の学校3つ目はDQNしかいない底辺学校
俺は小学校の同級生になるべく会いたくないので仕方なく底辺に入学することにした
そうして今に至る
今入場の合図が出た俺は歩き始めた
入学式が始まった
ただし最後まで座っていたのは俺と女子と他五人でぐらいだった
式が終わったので帰ろうと思い帰ろうとしたその時
1人の男が叫んだ