表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
これから、彼と  作者: 栄吉
40/41

14話①

玲音(れおん)璃音(りお)が席を外して、二人きりになってからしばらくの間、無言の状態が続いた。それでも陽向(ひなた)は席を離れようとしない。今日は僕の話をきちんと聞いてくれると言うことだろうか?僕は少し落ち着こうと、コーヒーを一口飲む。そして、


陽向(ひなた)。今日は理事長としてではなく、一個人、伊集院瑠華(いじゅういんるか)として、話をするから、そのつもりで聞いて欲しい」


と、言った


でも、何からはなそうか?


「そうだな、まず、新田虎之丞(しんでんとらのじょう)の事は謝るよ。あれは、本当は、理事長としてではなく、伊集院瑠華(いじゅういんるか)として嫉妬したんだ。教育委員会やPTAなどどうとでもなる。素直にに愛情表現できる新田(しんでん)が羨ましかった。それと、同時に陽向(ひなた)を取られるような気がして…」


「理事長、何を言っているのですか?」


理事長か…相変わらず距離を置かれているな


「僕は、ずっと、陽向(ひなた)の事が好きだったんだ。いや、今でも好きだ。この十年間、陽向(ひなた)の事を忘れた事はない」


「何を仰っているのですか?理事長には、れっきとしたパートナーがいるではありませんか?」


「パートナー?」


「ええ、如月玲音(きさらぎれおん)さんです。理事長は彼の事を公私共に大事なパートナーだと公言しているではありませんか、ペアリングまでして…」


やはり、陽向(ひなた)も誤解しているんだな


確かに、玲音(レオン)は大事なパートナーだ。それは、ビジネス上の事だ。まぁ、プライベート面でも、子供の頃から、僕を支えてきたのは玲音(れおん)だからな、そんな発言をしていたかもしれないな


「恋人ではないし、ペアリングでもない。遠目から見るとにているが、近くで見るとデザインが、違う。そして、玲音(れおん)のは、オレの姉、璃の(りか)とのペアリングで、僕の指輪は、僕が高校を卒業する時に、陽向(ひなた)に贈った指輪とお揃いだ」


「指輪?何の話?」


「贈っただろう?チョコレートと一緒に、まさか、チョコレートを僕が贈ったことまで忘れてしまったのか?」


「チョコレート?確かにチョコレートは貰った」


「チョコレートが入っていた紙袋のなかに、一緒に、指輪と飛行機の出発時間を書いた手紙が入っていただろう?」


「あっ、えっと、あの紙袋開けてない」


「はっ?」


開けてないのか?だから、陽向(ひなた)はあの日、飛行機の出発時間になっても、見送りに来なかったんだな


「実は、前の日、偶然に、伊集院(いじゅういん)君にプレゼントするんだと言って、チョコレートを買っている女子生徒を見たんだ。その時のラッピングと伊集院(いじゅういん)君が渡してくれたのが同じだったから、てっきり、女の子から貰ったチョコレートのお裾分けだと思ったんだ」


「そんな事したら、相手の女の子にも悪いし、陽向(ひなた)にも悪いだろう?僕が、そんな事をする人間に見える?」


「……」


「そのチョコレートどうしたの?まさか、捨てたとか?」


「そんな事しない。実家の押し入れのなかに、多分、ある。僕、実家に電話してみるよ」


「いや、その必要はない」


「……」


「今から、買いに行こう、今日は、陽向(ひなた)の誕生日だろ」


「でも…」


「僕の事をもう、嫌いなの?」


「嫌いなわけないじゃないか」


「じゃあ、決まり。買いに行こう。そして、、ずっと、僕を陽向(ひなた)の事を側に居させてくれる。そして、これから、僕と、一緒の人生を歩んで欲しい」













評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ