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これから、彼と  作者: 栄吉
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9話①

「相談があるんだけど…」


僕は菓子パンをかじりながら言う


「えっ?俺に?聞くには聞くが本当に俺なんかで良いのか?」


神宮寺(じんぐうじ)君は少し驚いたように言う


「うん、だって、神宮寺(じんぐうじ)君はモテそうだし、それに、何だか大人っぽいから、頼りになりそうだし…」


虎之丞(とらのじょう)だって、モテるだろう。お前のファンの子、いっぱいいるじゃないか…」


「好きな人にモテなきゃ意味ないもん」


「好きな人?虎之丞(とらのじょう)の好きな人って、もしかして天野(あまの)先生?」


「えっ?どうして分かったの?やっぱり、僕、態度に出てる?態度に出ないように気をつけてたんだけどな…」


「態度に出ないようにってどういうこと?」


「えっと、神宮寺(じんぐうじ)君が転入してくる前の話なんだけど…体育祭の時、僕、テンションあがっちゃって、天野(あまの)先生に抱きついたんだ。そしたらそれを理事長が見てて、僕と天野(あまの)先生の関係を疑って、天野(あまの)先生は理事長に呼び出されたんだ。天野(あまの)先生は僕のことなんて、一生徒としか思ってないのに…だけど、僕は、本当に天野(あまの)先生のこと好きだから…その時、ある人に言われたんだ。天野(あまの)先生のこと本当に好きなら、学校では、ベタベタしないことだって…でも、僕どうしたら良いか分からなくて…」


不意に、神宮寺(じんぐうじ)君のケータイが鳴った


「もしもし?今、友達と一緒だから、後でこっちから掛けるよ」


神宮寺(じんぐうじ)君はそう言って、すぐに電話を切った




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