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55/115

55、喧嘩するほど仲が良い

短めすみません(*´・ч・`*)



「………あのね………私達は………暇じゃ…….」


「お姉さんカッコ良かったーー!」


「………そ、そ、そんな事ないよ…….」



………嬉し恥ずかしそうにしているイヴ。



(……全くイヴはちょろいんだから、俺はそう簡単にはーー)


「お兄さんカッコいい〜〜」


「………君達若いのに良い目してるね」



………まぁ、息抜きの延長線で子供の相手をするのもたまには良いだろう。




「私ね〜大きくなったら〜お兄さんのお嫁さんになる〜」


「はは、そりゃ嬉しいね」



よくある子供の発言、すぐ忘れると思って適当に返事をする俺。



「ダメ!ケッコンするのはウチや!」


「おいおい喧嘩すんなって〜」



女が俺を取り合う光景っていうのはなかなか良いな………まぁ全員子供なんだけど。



「ハルさんはうちが盗賊に襲われた時に助けてくれたんやで〜」


「ええ〜!!?!ほんとなの?お兄さん?」


「うん?、まぁー成り行きで……」


「すっご〜い、じゃあ強いんだぁ〜」


「そ、それなりの実力だな」


子供が猫撫で声を出しているのを聞くと凄く微妙な気持ちになる。



「………ふん、そんな蜥蜴がなんだっていうんだよ!イヴお姉さんの方が凄いじゃん!」


「なんやと銀狸、ウチの客人を馬鹿にするんか?!」



イヴのほうにいた狸の亜人の男の子がいきなりこちらに絡んでくる、名前は銀狸というらしい。



「さ、さっきだってやられてたじゃん!」


「は、さっきのは遊びゆうことがわからんのか?!」



あーでもないこーでもないとギャンギャン騒ぎまくる二人、周りの子達は恒例行事かのような落ち着き。



「………なぁ、もしかしてこの二人はいつもああなのか?」


「よくわかったね!、そうだよ〜」


「ふ〜ん、なるほどね〜」



疑問に返答する女の子、いやらしい笑みを浮かべる俺。




「お前ら〜喧嘩はやめろよな〜」


「このブス!」


「なんやと、こっちのセリフや!」



諫めるも効果がない、面倒くさくなった俺は銀狸の耳元で呟く。


「………銀狸君、お前金狐のこと好きだろ?」


「な、な、な、なにをここここ証拠に」


「その反応が何よりの証拠だろ」


「こいつに何言ったんや、ハルさん」


「あん?、こいつがお前のことーー」


「ワーワーワーワー!!!!」



天狐が不思議そうに聞いてきたので返答するも、銀狸が叫んでかき消す。



「なんや、喧しい!よくきこんえんやろ!!」


「ど、どこで騒ごうが俺の勝手だろ!!お、おいハルとか言ったな、こっち来い!」


「………はいはいっと」



銀狸は俺の手を引っ張っていく。




「あ、あんた、金狐のこと好きなのか?」


「………恋愛対象じゃないな、安心しろ」



道場の外に連れ出された俺に対する銀狸の第一声がそれだった。


「よ、よかったぁ〜」


「………それを気にするってことは、そういうことなんだろ?」


呆れた顔で俺は問う。


「………あいつに言うんじゃないぞ!!」


「………何を言っちゃダメなんだ?」


「そ、それは………お、俺があいつのことす、好きだって………」


「…………そうそう、素直になりゃ良いんだよ、とりあえずその喧嘩腰な態度はやめたほうがいいと思うぜ、恥ずかしいのはわかるが、どうやったって悪印象にしかならない」


「だ、だけど、そんな簡単には………」



「いきなり全部うまくやる必要はない、ちょっとずつイメージを変えていけば良い…………あの様子だとお前挨拶もロクにできないだろ?」


「………うん」


「挨拶ちゃんとするだけでもちょっとは印象変わると思うぜ、………ま、戻ってやることはとりあえずさっき言った悪口を謝ることだな」


「ええ!!?」


「当たり前だろ、それともお前、このまま仲悪いままで良いのか?」


「い、嫌だ」


「じゃあ決まりだ」

ロリとショタの恋愛最高(*´・ч・`*)

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