45、葛ノ里
亜人のさと行ける(*´・ч・`*)
「あれほどうかつに外出るな言うたのにこの子は〜〜」
「痛い痛い痛い、痛い、堪忍やオカン」
金狐の耳をつねる母狐、どうやら金狐は好奇心旺盛でたまにこうやって外に抜け出して遊んでいるらしい。
「ま、説教はその辺にして出口へ案内してくれねぇか?、こっちもそろそろこんな物騒な森は早く抜けたいからな」
「それはかまへんが、その前に度重なる無礼な口を聞いて失礼しました娘を救っていただきありがとうございます……………………よかったらでええんやがうちの里でもてなさせてほしい」
「へ?、あーー、でも、その、なぁ〜」
「……………………」
俺はイヴをチラ見する、危惧した通り不機嫌そうだ。
「いいじゃないですか!、むしろ亜人の里に行けるなんて一生にあるかないかですよ!!、行かないとバチが当たります!!」
クリスは少し興奮しながら言う。
「うーーーーん、まぁ……今から急いで外出ても日が沈んじまうか………わかった案内してくれ」
「………………ふん……手の平クルクルさせて………ハルを馬鹿にしたこと………忘れてないからね」
そんなこんなで狐の案内で先を進んでいく。
すると眼前に巨大な壁が見えてきた、10メートル手前までは全く無かったのにいきなり現れる。
太い樹が折り重なりアーチ状になっており、鋼鉄の壁がはまっている、それは難攻不落の城壁を連想させる…………よく観察してみると中心に縦線が入っていて門に見えなくもない。
「…………わいや」
門と思われる壁に向かって呟くや否や、何者も通さず事を許さないと思われていた鋼鉄の城壁は木の葉のカーテンへと早変わりした。
「……………何これ………すごい」
「…………これが噂に聞く狐人族の特殊スキル『変化』ってやつか」
「里の中でも狐に化かされないように気をつけないとですね!」
木葉のカーテンを潜るとそこは別世界……と言ってもいいくらいだった。
美しい大樹が乱立し、その中に居住区があるのか、中からランプの光が出ていてる。
木の枝が、蔓が絡み合い空中に螺旋階段や橋などを形成していて、人の波を作っている。
どうやら人が行き交うだけでなく、空中水路もあるようで水も流れていく。
その水が光を反射して虹を作っていてなんとも幻想的な光景。
しかも空中だけでなく視点を下げると火があちこちに浮かんでおり行き交う。
虹を陽炎の如く歪める火は妖しく、そして確実に美しかった。
「着いたで、此処が、葛ノ里や」
「おおーー………いい所だな、空気もうまい」
「……………綺麗…………」
「…………カメラ持ってくればよかったです」
綺☆麗!!(*´・ч・`*)




