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43、尋問

尋問展開ズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイ





「うぅぅ………はっ!………な、なんだこれはとっとと縄を解け!!」



縄に縛られた青年は自身の状況を把握した瞬間喚き散らす。



勇者の怒声に耳と目を塞ぎながら、迷惑そうに眉を寄せる俺達。



「………うるさい……」



俺は手ぬぐいを青年の口に羽交い締めで結び、脚を踏み抜き砕く、痛みに痙攣して叫ぼうとするが、声が出ない。


そんな光景に顔を背ける金狐と赤狐、クリスも少し顔を俯かせる。



「魔物が寄ってくるだろうが……大人しくしろ」



肯定の意思をコクコクと示してくる青年、ゆっくりと喋れるようにしてやる。



「俺をどうするつもりだ?」



自分の最も気になるだろう疑問に対して悪どい笑顔を浮かべながら語り聞かせる。



「何、いますぐとって食おうってわけじゃない、ちょっと聞きたいことがあってな」




そんなほぼわかっていた脅し文句に反発の意を示す青年。



「はいそうですかって聞くと思ってるのか?、言ったら甚振られるとわかっていて誰が言うか」



面倒臭そう溜息を吐く、相手が喋りやすいよう、飴の逃げ道と鞭のイバラ道、二つの道を与える俺。




「信じるかどうかはお前次第だが、喋れば嬲ることなんてしない本当だ………まぁ喋る気があろうがなかろうが、喋るまでは尋問させてもらう……実は俺の仲間に高度な回復魔法を使える奴がいてな、あの人………赤狐さんが助かってるのもそのおかげ、尋問のために幾らでも嬲れるってわけだ………お前が話したくなるまでさっきのを続けるだけさ」




赤狐の方を見てハッタリではないことを確認し驚愕する青年。




「なっ!!?」



そんな相手の戸惑いを律儀に待ってやるわけもなく、脚を振り上げる。




「じゃあどれくらい耐えられるかなお前は!!」



振り下ろす直前に青年は叫ぶ。



「あっ!!わ、わかった!はな、ギャアアア!!?」



肉が裂け人骨が砕ける嫌な音がそこらに響き渡り、謝る気が皆無の声色で俺は謝罪する。




「あ、わり、話すなら話すでもっと早めに言えよ、止損なうだろ?」



形だけの謝罪の後に即責任を押し付ける。



親の仇でも見るかのような憎悪の瞳を向ける青年は嗚咽を漏らしながら呟く。



「お、おまえェ」




お前の事情なんか知らんとばかりに青年に詰問する俺。




「まぁいいや、ほらとっととお前がこの子を狙った動機、理由、知ってること全部話せ」




そんな俺の詰問にまたもや反抗の意思を示す青年。




「………その前に治療しろ」



青年の言葉に青筋を浮かべ静かな殺意を込めて喋る。




「あ?……手下もそうだったが、おまえら頭足りないな、自分達が攫うために人を殺し、攫ってきた人間も犯して殺して売ってたんだろ……自分の時だけ御免被る丁重に扱ってくださいって通るわけねぇだろ、それとももう一本いくか?」



実質的な被害を被る前に速攻で折れる相手。




「ひ、話す話す!!」



イラつきながら呟く俺。



「……わかったならとっとと話せ、また止め損なう……悪いが外道を蝶よ花よと愛でる趣味もないしな」




つおいズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイ

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