40、無法地帯
久しぶりの戦闘パートです!!( *˙ω˙*)و グッ!
「やっと出口か〜」
無駄話をしていたらあと少しで着くらしい、と気を抜いた瞬間に悲鳴が鳴り響く。
「キャアアアアア!!!」
悲鳴の声に顔を合わせる俺達
「なっーーこの声、まさか……」
案内役の狐人族が呟き、『木葉分身』とやらが木葉に変わる、がそんなものに気を使う余裕はない。
「あっちからだ!!」
「はい!」
「……………」
鬱蒼とした森の中を枝などで頬や露出してる部分が切れるが、気にせず疾駆する俺達
走ること数分、遂に悲鳴が響いた場所についたが、その瞬間、目の前で女中らしき人が切り捨てられる光景が広がる。
馬車を守るように立ちはだかる彼女達。
女中さんの背後には長く美しい金髪、透き通ったシトリンのような瞳、鼻筋は高く、色素の薄い唇、狐耳を持っていて、瑞々しい肢体、男を誘惑してくる豊かな胸と尻。
それを包むのは上等そうな服を着ており、案内役が着ていた服に似ていて、重ね着を腰の帯で止めている。
背後の少女の響き渡る悲鳴
「赤狐!!」
「逃げてください金狐お嬢様!殺されます!」
真っ白いエプロンを自身の血で赤く染まし、地に倒れながらそれでも主人を慮る、何という忠誠心。
しかしそんな忠誠心も無駄、これから彼女の主人の尊厳は蹂躙される運命だった。
「ヒャハハ!!大丈夫、殺さねぇさ、だって犯せなくなるからな!!」
「今日のは上玉だこりゃ」
「可愛がってやるぜ〜」
周りを取り囲むは無数の男たち、頭にバンダナを巻いていたり、薄汚い獣の毛皮やボロ布で作られた上着、ズボンは膨らんでいて足首のところで細くなっている。
袖なしだったり指なしグローブをはめていたりと男によって様々な服装をしているが、顔には伸びすぎた髭、体は薄汚く、体臭もきつく、全員何週間も風呂に入っていないようだった。
皆一様に少女の体に興奮しており、発情の色を表情に滲ませ、いやらしい笑みを浮かべている。
奴らが今にも襲いかかろうとしたその時、男の声が響く。
「おい、お前らまさか先に楽しむつもりじゃなかっただろうな……いつもいってるだろ、俺が楽しんだ後に次にお前らだってよ」
「ひ、先生、す、すまねぇ」
「いいさ、実際にはやらなかったんだ、許してやる」
背後から出てきたのは前はもっと綺麗な服だっただろうが、今は薄汚れていて、落ちぶれた貴族のような服装をしている青年。
服とは違い、手には白銀に輝く長剣を持っており、少女に近づいていく。
「それじゃ、ついてきてもらおうか、葛ノ葉金狐さん」
彼女の首元に剣を突きつきながら、顎で合図し手下達に縄で拘束させようとしたその時、俺の叫びが木霊する。
「お前ら何してんだ、やめやがれ!!」
「あん?………なんだお前ら?…………」
訝しそうに俺を貫く青年の視線。
「…………誰だか知らんが今すぐ消えるなら俺たちも追いはしない、とっとと立ち去った方が身のためだぞ」
男はしっしと手を払いながらそんなことを宣う、しかしその途中で相手の目つきが変わった。
「って思ってたけど、気が変わった、隣に良い女達がいるじゃねぇか、おい、お前らに女が回ってくる回転率が上がりそうだ」
「お、おお!わかりやした!流石先生!!俺らとは目の付け所が違う!」
舌舐めずりしながらイヴとクリスの体を観察する男と手下達、その視線に悪寒を感じて身を抱く彼女達。
彼らの視線を遮るように前に出る俺、皮肉げな微笑を携え相手を嘲笑する。
「は、多勢に無勢で女襲って情けねぇ連中だな」
「………あ?、蜥蜴があんま調子になるなよ」
俺の挑発に青筋を浮かべる青年、低く唸るように手下達に指示する。
「お前ら、この出しゃばりは俺が殺す、目の前で女犯して絶望させてやる」
「やってみろよ」
なお焚きつける俺は指を立ててチョイチョイと挑発する。
その挑発に我慢がきかなくなった相手は一足飛びに俺の懐に入り込み、一刀両断しようと剣を居合い切りの要領で降ってくる。
俺は敵の攻撃を飛んでかわしつつ、空中で回りながら迎撃のスキルを発動させる
『我薙ぎ払う火の粉の尾、子竜尻尾鞭!!』
スキルを発動させると火を宿しながら、相手の剣を身をひねって回避、直後、遠心力たっぷりの尻尾をクロスカウンター気味にぶつける。
「ッッッーー?!!!、あ、危なかったぜ」
驚愕に目を向くもすぐに剣でガードする青年。
強そう!!( *˙ω˙*)و グッ!




