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113/115

113、ブレーメンズと宮廷歌姫の歌声⑥

つおい(^ω^)


「リリィ」


「………何?」


「ふっふっふ………別に、呼んでみただけだ、いや〜良いもんだなあだ名で呼べるのはさ」 


「はしゃぎすぎじゃない?」


「いやいやこれがはしゃがずにいられるかってんだ、仲間と認められたみたいで嬉しい」


その後、取り敢えず宿屋へ戻る道中彼女と喋る俺。


「リリィがやっと俺にデレたって思うとなんか自分が誇らしくーーー」


「………誰がなんだって?」


「ーーーーどうわッッ??!!」


独り言をしていると誰かに問い詰められる、驚愕した俺は素っ頓狂な声をあげてしまう。


「ーーー………なんだイヴか」


「………見つかったみたいだね………よかった」


「おう、カッコ良く敵を倒したぜ!!」


「………カッコ………良く………?????」


「え?そんな疑問符がつくほど信じられないの?嘘でしょ?」


「………嘘でしょはこっちの台詞だよ………ハルが格好良く?????」


「もうやめて俺のライフポイントはゼロだ!!!??」


「………ま、ハルをいじるのはこのくらいにして………いつの間にそんな仲良くなったの……?」


「お?、いや〜リリィを暴漢からカッコ良く助けた時に彼女に惚れられちゃって〜〜」


「ーーーーえ?」


「うん?、クリスとトルマも居たのか?、お疲れ様〜」


調子に乗っている俺は適当なホラをふく、ーーーー刹那、硬質な物が落ちたときの落下音がその場に響き渡る、どうやらクリスの杖が落ちた音だったらしい、なぜか呆けている彼女にねぎらいの言葉をかける俺。


「………今の話、本当なのですか?」


「あ?、本当も本当さ、こう、彼女に迫る白刃を俺の刀で防いーーーー」


「ーーーーそうではなくて!!!!!!」


「ーーーえ?、な、なんだよ、怒鳴る事ないだろ、一体何が聞きたいんだ?」


「ーーーッッ、えっと、その、あのですね………」


「………なんだよ、言いたい事があるならハッキリ言えよ?」


「…………いえ、その………」


「ーーーーボスノミリョク二トリコニナラナイジョセイハイマセンネ」


「だろだろ??!!」


「誰が惚れてるって?、見直しはしたけど惚れてはないっつの」



詳しく状況説明をする俺に怒鳴るクリス、面食らった俺は逆に彼女に質問する、先程の勢いは何処へ行ったのか、ゴニョゴニョと言い淀む彼女、ますます訳が分からない俺は再度尋ねるもはっきりしない、その後トルマが俺のことを褒めてくれるが、リリィがすぐネタバラシをしてしまう。


「あーー、バラすなよリリィーーー」


「ーーー今の話は本当ですか?!!」


「ーーーおわっっ??!!、だ、だから今の話ってどれだよ?」


「ーーあ、その、………彼女が惚れてるとかなんとか………」


「え?、あーー、うん、本当は嘘だな……それがそんなに気になるのか?」


「い、いえ、別に………嘘なら良いんですよ、嘘なら」


「うん?………あ、もしかして俺が盗られちゃうかもって心配だったの?」


「なッッーーーー何を根も葉もないことを!!!!」


「え?だって俺が誰それと恋愛するのが気になるって、そういう事だろ?いやーーー、いつの間にか聖女様を落としてしまうとは……俺凄すぎだな!!」


「だだだだっだ誰がハルなんかを!!!」


「アチチチッテヤツデスネ!!!」


「………よかった………」

つおい(๑╹ω╹๑ )

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