110、ブレーメンズと宮廷歌姫の歌声④
つおい(^ω^)
「ムニャムニャ……もう食べられなアブンーーー??!!、イッテ、なんじゃ?!!」
「………ベタな寝言いってる場合じゃないよ………」
「ハル、リリアーナさんがいません」
「え?、嘘だろ?」
「サガシニイキマショウボス!!」
取り敢えず宿屋を外に出る俺達。
「…反響定位………」
彼女は地に手をつけて呟く、すると彼女から何か得体の知れない振動が発され、俺達を揺さぶる。
「………だめだ……少なくとも近くにはいない………」
「どうしましょう……」
「………彼女は多分門に向かったはずだ、この国をとっとと出たいはずだからな……よし、イヴは北門、クリスとトルマは東門、俺が西門、その後みんなで南門に向かおう」
「ヨニンイルカラモンヒトツニヒトリズツイケバイイノデハ?」
「トルマとクリスはアタッカーじゃない、流石に個別にするのは心配だ、俺とイヴは一人でも戦えるがせめて回復役のクリスには前はるやつが必要だし、トルマだって耐え続けても勝てないからダメージを与えるアタッカーか………遠距離火力が必要だーーーまだ何か異論がある奴いるか?」
「「「異議なし」」」
俺達はそれぞれの門へ向かう………。
「よし、『千変進化、飛翔竜人!!』、空からいけばまだ間に合うはずだ!!」
俺は飛翔竜人に進化、空を背中の翼で疾駆する、夜空の凍てついた空気が異様に俺の肝を冷えさせた。
ーーーー何か音が聞こえた。
「ーーーーー今何か聞こえた………気のせいか、いやまた聞こえた……あっちの方か??!!!」
俺は門から音源の方へと進路を変える………どうやら裏路地の方で何か荒事が起きているようだ。
「ーーーー見つけた、ッッてスッゲェピンチじゃん!!?、『千変進化、妖刀竜人!!!』っと、間に合え!!!」
俺はリリアーナと敵の頭上まで移動したら、妖刀竜人に進化、リリアーナの前へと自分の体を滑り込ませ、手に持つ刀で相手の剣を防ぐ。
「ーーったく、とんだおてんば歌姫様だぜ」
つおい(๑╹ω╹๑ )




