エピソード4 いざ、勝負!!
午後8時。敵が現れると思われるフローラル小学校に今私はいます。
「りくるはん、リングから杖を取り出すんだ」
「えっと、ど、どうやって?」
「それはリングと会話をして聞いて下され」
「えっと……、私の名前は六法陸六。あなたのお名前は?」
「私の名前はフローラル・チャーミー。我が力、なんじへ授ける」
「フローラル・チャーミー。あなたの力を受け取ります! 召喚!!! 」
そう言って空へ手を掲げると、掌へ杖が出現しました。
「すごい、本当に杖が出てきた……」
「よし、もうすぐ来るぞ、備えろ!!」
「うん!!」
身構えたそのとき、空から声とともに人が降ってきました。
「スーパーサイヤ人イツツ、参上!!! しゅた」
「あれ? なんだか思ってたのと違うな……。予想より小さくて可愛い」
「今日も元気にフローラル! スーパーサイヤ人イツツだよ!」
「見た目はあんなのだが、戦闘力は桁違いだ。気をつけろ」
「うん……!!」
そう言って身構えた時でした。
サイヤ人さんは私の方を見ると、とても驚いたように目をまん丸にしました。
そして……。
「り、りくるちゃーーん、会いたかったよぉー!!!」
「え? え?! あの……」
涙声で叫びながら勢いよく私に抱きついてきました。
「りくるちゃんはやっぱり生きてたんだね!! 良かったぁ!! ふぇーん!!」
「えっと、あの、話の流れがよく分からないよ!? 私あなたと会ったこと、あるかな?」
「えっ。イツツの事忘れちゃったの?」
ひどく傷ついたようにサイヤ人さんが顔を歪ませた時でした。
「スーパーサイヤ人イツツ!! 今日こそ逃がさないわよ!!」
後ろからよく聞き慣れた声が聞こえました。
え、この声って……。
「はぁ、折角のりくるちゃんとの感動の再会なんだからパクリ女は引っ込んでて……!」
サイヤ人さんは私から離れて、空中から大剣を出現させました。
それより、気になることは。
「さよちゃん!? どうしてここにいるの!?」
私は驚いてさよちゃんの方に駆け寄りました。
「りくるちゃん!? りくるちゃんこそどうして!? ……いえ、話は後にしましょう! 」
そう言って、さよちゃんは私からサイヤ人さんの方ににくるりと体を回転させました。
「パクリ女って言われる筋合いは全くないんだけど、そっちこそ、私のパクリなんじゃないかしら!?」
「イツツのツインテールはイツツだけのものなんだからぁー!! えい!」
「遅い!! 当たらないわ!!」
「まだまだー!! やあー!!」
「ふふ、戦闘力は桁違いだけど、攻撃パターンが単純なのよ!! もっと頭の使い方を勉強したら、どうかしら!? はあー!」
「もうー! イツツは、りくるちゃんにしか興味ないのー! 邪魔しないでこのー!!」
「だからパクリ女ってなんなのよ!! 私が何したって言うのよ!?」
2人の激しい? ぶつかり合いが続いています。
「わ、私が2人を止めなくちゃ。力を貸してね、フローラル・チャーミーさん」
「いくのです、りくる」
「えーーい!!!」
私は大きく杖を振りかざしました。
でも……。
「あれ? ビームとか何かしら出るんじゃないの? 何も起こらないよ!?」
「りくるはんの力は魅了。攻撃系じゃなくて特殊系のうちにはいる」
「それの使い方が分からないの! どうすればいいの? ニャンじろう!」
「……吾輩わかんにゃい、てへぺろ(ノ≧ڡ≦)☆」
「えぇー……」
「りくる、全身を使うのです」
「全身……?」
「りくるの武器はりくる自身なのですから」
「えぇー。そんな事言われても分からないよ……!」
「受けてみて! イツツの全力全開!! かーめーはーめー波ーー!!! 」
「きゃあーーー!!!」
「さよちゃん!!!?」
うぅ……。モタモタしてる場合じゃない!! 私が2人を止めなきゃ!
「ふたりともやめてー!!!」
「りくるちゃん?」
「りくる……ちゃん」
「お願い……これ以上やるっていうなら私をここで殺して」
「そんなこと出来るわけないよ!!」
「そうだよ!!」
「じゃあ、私のお願い、聞いてくれる?」
「もちろんだよ!! りくるちゃんのお願いを断れるわけないよ!!」
「りくるちゃんのお願いなら何だって聞いちゃうんだから!!」
「ありがとう。2人とも優しいんだね」
「ずっきゅーん!!!」
「きゅーん!!!」
「ふたりとも大好き……だよ?」
「ぐはっ!!!」
「きゃーーー///」
そして、二人とも意識をしばらく失っていたのでした。
「ねぇ、ニャンじろう。この力、すっごく恥ずかしいんだけど……」
「ふっふっふっふふーん♬︎♡ りくるはん、今後もこの調子でシクヨロ!!!」
「えぇーー……」




