表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
文明の星  作者: 平 一
2/13

2 歴史学的説明図

挿絵(By みてみん)


長期的にみると、技術が進めば社会が変わり、

社会が変われば政策も変わり、

その政策がさらに次の技術開発を促す……という、

螺旋的な上昇の循環スパイラル・アップ・サイクルによって、文明が発展していきます。


具体的には、生産・輸送・通信や軍事に関する科学・技術が発達すれば、

経済・社会活動が拡大すると共に複雑化・加速化するので、

それに応じて制度・政策も高度化し、巨大化と同時に分権化します。


政策の巨大化と分権化というのは、一見矛盾するように見えます。

でもそれは、必要とあれば大勢が動くが、それにあたっては、

より多く様々な人々が決定や改善に関われる、ということです。


歴史上、国家の統合が進み、

国際協調主義や全球統治(グローバルガバナンス)の理念が生まれる一方で、

政治的民主化や経済の自由化、地方分権、様々な監査制度、

そして人権保障が発達してきたのは、その表れだと考えます。


そして、次なる科学・技術の研究・開発を促すのは政策です。

画期的な新技術の開発や普及には多くの資材や人材、資金を要し、

巨大科学(ビッグ・サイエンス)と言われるような現代の科学・技術では特に、

その傾向が著しいからです。


アメリカが情報革命に成功したのは、

アポロ計画や核戦争対策における電算組織(コンピュータシステム)の、

国家的な開発努力によるところが大きいと言われます。


しかし、多くの技術は物的資源に具現化されないと

社会を豊かにすることができません。

また、政策は人的資源を通じて実現されないと、

社会を健全に保ち、確立されることができません。

さらに、政策が新技術を開発・普及する際には、

自然・社会環境が制約・促進要因となります。


そのことは、大戦で日本が敗れた大きな理由(物資の不足)や、

民主的な憲法のもとで独裁者ヒトラーが生まれた原因(民度の不足)、

英国の産業革命を助けた条件(原料、労働力、資本や市場の存在)などに

表れていると思います。


しかし、失敗であれ成功であれ、これまでも先人が行ってきたように、

過去の経験から文明の潮流(トレンド)を読み取り、将来の活動に活かしてゆければ、

必ずや社会の繁栄に役立つだろうと考えます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ