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文明の星  作者: 平 一
11/13

11 「知性」説明図

挿絵(By みてみん) 


広い意味では、知性=人間性が、限りない想像力と欲求をもたらします。

しかし狭い意味でいうと、知性は想像力や認識の部分に重心を置き、

人間性は欲求や決定の部分に重心を置いた言葉だと思います。


人工知能に無制限的な自己保存の欲求まで持たれては危険ですし、

人間性とは単なる想像力や創造性にとどまらず、

ルネッサンスの人間像のように、良くも悪くも色々なことを求める欲求の多様性、

特に社会的に望ましいことを求める属性に、重点があると思うからです。


この図では想像に重心を置きつつも、より動的に、想像と欲求の相互作用が、

3つの文明活動の相互関係のなかで、どんな働きをするかを示しました。


合理的な推論から完全な虚構フィクションまで含む想像力は、

自然・社会科学的な技術を生み出します。

全くの空想であっても、法律概念や貨幣価値といった、

社会工学上の技術の基礎となり得ます。


技術は個人の行動や社会活動を複雑化させるので、

欲求の多様化・可変化、無制限化をもたらします。


そして、社会活動における様々な欲求の衝突は、

それを調整する政策の必要性をもたらします。

しかし一方で、人間の無制限的な欲求は、

新たな技術を開発・普及する政策の原動力にもなります。


狭い意味での知性とは、想像力(抽象的思考能力)により、

科学・技術のような一般的事実認識を可能とする、

高度な認識能力だけを指すと思います。


しかし、技術や知識を活動に活かせなければ意味がないので、

広義の知性とは、高度な認識能力に特定の目的を加えた様々な判断により、

環境の違いや変化に応じて活動を制御・改善する能力までをさし、

人工知能に任せられるのはこれぐらいまでかと思います。


ただしそれが人間性となると、人間のように高度な知性をもつ生物が、

高度な認識に自分自身の様々な欲求を加えた、自らの意思決定により、

願わくば社会的にも、よりよく生きられる能力までを指すと思います。


人工知能もまた、試行錯誤と学習による高度な認識と、

それに基づく活動改善ができる、

自己向上型の認識・制御プログラム(演算指示)であるといわれます。

しかし、独自の意思まで持たれては危ないので、

活動目的はあくまで人間が与え、意思決定を支援する場合も、

人工知能が行うのは参考情報の提供に止まるでしょう。


最終決定は人間が行わねばならないということで、

人工生命や人工人格ではなく、

人工知能(Artificial Intelligence、人工知性)と呼ぶのでしょう。


人間の思考を代行させるために作ったので、

当然と言えば当然なのかもしれませんが、

人工知能を開発することは、

人間自身を知ることでもあったのかもしれません。

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