暗殺者の支配
私の仕事は、依頼人の希望を叶えるために人を殺してまわる、暗殺者。
この稼業を始めてはや2年。
“クロスチョーカー”という通り名までつくようになった。
由来はその名の通り、真ん中に小さい十字架のついた黒リボンのチョーカーだろう。
もう慣れた重い鉄製の鎧の頭。
顔隠しの鎧。
血がついても見えない黒いフード付きマント。
シャツからすべて真っ黒のスーツに黒の革手袋。
よくあの小さなチョーカー見えたなって思うくらいの装備。
そんな時だった。あの方に声をかけられたのは。
「お前が“クロスチョーカー”か?」
声の方向に顔を向けるとそこに居たのは
特徴的なピンク色の髪をツインテールにした少女。
「...お前、誰.....。」
あの時の私は無心だった。
目の前のこと少女が敵か否か。
それしか頭になかった。
「ふんっ、まぁいいわ。教えてあげる。
私は暗殺会社・カティール社の社長、マリアヴェイルよ。」
暗殺会社のボス...?
この足首しか見えないような赤と白のフリフリドレスを着た少女が?暗殺会社の?ボス?
世も末だな…と私は思った。
「それは、嘘か誠か...。どちらだ...?」
「答えは誠。お前をカティール社にスカウトしに来た。もちろん、この社長直々スカウトだから世でいう幹部クラスからの入社よ。歓迎するわ。」
マリアヴェイルは小さな手を私に伸ばしてきた。
そして私はそれを掴んだ。
これが私の、波乱万丈とも言える話の始まり。
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私が入社して1ヶ月経った頃。
だいぶ、五神のみんなと慣れてきた。
五神は私のために作られたものだった。
最初は私だけだから神だった。
それから社長こと、マリアヴェイル様の直々スカウトや下の者たちからの推薦で私含め5人にまでなった。
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一神・獄炎のディバル。
西の炎の国出身の短期で熱血で不器用な男だが良い奴。見た目は痩せ型だが、筋肉質なので陰ながら人気がある。五神の中でNo.3の強さを示す。
二神・冷笑のメイス。
北の帝国出身の冷たい男だが仲良くなると態度も良くしてくれるまさにわかりやすい男。
細身で魔法特化で冷たい男なのだがやはり世の中顔なのか人気がある。No.2の強さを示す。
三神・絡繰のダウロ
南の連邦出身のおちゃらけた男だが、罠や仕掛け技に関してはずば抜けた才能の持ち主。顔も悪くなく、黒髪黒目で無邪気な顔をしているからなのか、マダム系に人気がある。No.4の強さを示す。
四神・毒蜂のミレアリス
東の共和国出身のスタイル抜群の女。豪酒でわがままな女だが根は優しい。ハニートラップを得意とする油断出来ない女である。No.5の強さを示す。
五神・支配者のクロスチョーカー。
出身地は不明。性別不明。素顔不明。本名不明。プライバシーほぼ全てにおいて不明だが、部下への思いは人一倍。仕事人としても信頼が厚い。No.1の強さを示す。
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私は、マリアヴェイル様に次ぐ強さにまで上り詰めた。
所謂スピード出世と言うやつだ。
ディバルもメイスもダウロもミレアリスもみんな仲間というより家族に近い存在となった。
みんなそれぞれ部下を持つようになった。
自らスカウトに行き、自分の直属の部下とする。
ディバルなら器用で冷静、メイドのようなリブという女。
メイスなら優秀で美形で優等生のようなオーラを出すフィルスという男。
ダウロならドジで弄りがいのある少し泣き虫な少年のユミウリ。
ミレアリスなら同じく豪酒のガサツで男気勝るユジャという女性。
私は、まだいない。
元々、ひとりで暗殺稼業を営んでいた経験があるから一人でも平気だが、心許せる人ひとりは欲しいと願っている。
そんな時、私は出会った。
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ある任務の時だった。
ー『こちらクロス。ターゲットの死亡を確認。』
ー『こちら本部、リペクト。了解した。』
任務を終え帰ろうとした雨の日。
「お前が、...クロスチョーカーか...」
後から声が聞こえた。
「...そうだ.....。」
「お前を...討ち取って.....最強に...」
光のない蒼眼。
黒いシャツに黒の短パンに白いニーハイに黒パンプス。
動きやすさ重視の服装。
十代までしか出来ない服装だな。
片手にはナイフ。
「私を討ち取っても...最強にはなれない...。」
「お前を討ち取れば!!!僕はボスにみとめてもらえるはずなんだ!!!!!」
美少年が顔を歪ませて叫んだ。
ボス...ねぇ.....。
「私のとこに来ればいい。」
善意で言った言葉は彼にとっては悪意となったようだった。
「貴様ッ...僕をなめやがってッッ!!!」
武力制圧しかないのか。
彼は猫化して普通の人では目で追えないほどのスピードで向かってきた。
が、しかし。
相手が悪かった。
「遅い。」
クロスチョーカーにとっては遅かった。
気付けば彼は押し倒され、顔の横には刀が刺さっていた。
「貴様の負けだ。私と共に来い。」
美少年は諦めた顔をし、
「...はい。」
力なく答えた。
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コンコンっ────
「入れ。」
いつも思う。この緊張感には慣れることができない。
「マリアヴェイル様、我が直属の部下として認めて頂きたい。名を────...なんというのだ?」
そう言えば名を聞いてなかった。
「アイリス。猫型の猫叉への変身が可能です。」
そして金髪美少年──アイリス──を直属の部下として迎えることとなった。
さぁ始まりましたよぉ!!
自転車乗りながら考えたストーリー!
自転車ぶっ飛ばして乗ってたら半分くらいストーリー飛んでいっちゃったけどね!!!笑
そんなこんなでなんとか練りに練ってストーリー作っていくので こんなストーリーどう? とかあったらどんどん言ってくれると嬉しいです!!