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2.新しい友達

「My name is Lily . There are a lot that you don't know just came to the United States from Japan . nice to meet you.」


外国人の前だと少し恥ずかしくて、はにかむと拍手が上がった。今日これを言うために練習してきてよかった。普段ならこんな難しい英語は言えないが、言うためだけに何回も確認してきた。


「Sit here !」


するとブラウンの髪の女の子に声をかけられた。目は少し小さめだが、そばかすの可愛い白人の女の子だ。


「Thank you.」


「Why to thank ?

I Mary . Mary Ashley . Nice to meet you.」


クスクスと笑いながら、握手を求めてきた。そうか、ありがとうとこまめに言うのは可笑しいのか。私は少し苦笑を浮かべて、「Nice to meet you too.」と握手をした。


「Because you 're my locker partner , we get along each other .」


へぇ、この子が私のロッカーパートナーなのか。そうと決まればもっと仲良くしなきゃ。にっこりと微笑むと、反対隣の子が話しかけてきた。


「I am Chloe . Nice to meet you!! 」


こっちは肌の色が濃い、黒髪の女の子。笑顔と白い歯が眩しい。握手は力強かった。ちなみにここは数学のクラスだ。日本人が珍しいのか、ちらちらと視線が気になる。他にも1.2人は日本人がいると聞いているが、あまり関わりたくない。英語を学ぶための留学なのに、日本人といては意味が無い。


まあ、その時間は英語ばかりで頭が痛くなった。これからこんなのばかりなんだろうけど。


クロエとマリーに挟まれて廊下を歩いていた。テレビで見たようなロッカーばかりの廊下だ(ダジャレじゃない)。


それより、


「Hi.」


「Hey!! Japanese」


さっきからすれ違う人、すれ違う人、何故か挨拶をされる。留学生だからちょっと噂がたってしまったのか……ちょっと嬉しい。午前の授業なんてあっという間に終わってしまった。というか、午前の授業はマリーかクロエと一緒の教科しかやってない。まあ、私の目的は英語をマスターすることなので別にいいが……。大学に行くお金なんてないし__そう思いながらカフェテリアに行く。


「But I buy , you guys ?」


クロエがそう言いながら私たちを振り返る。


「I've been with .」


「Me too.」


「OK」




「Let's eat in the courtyard !」


マリーに手を引かれて外に出る。中庭には人が沢山いた。キョロキョロと辺りを見回しているうちに、マリーは席を決めたようだった。


「Hey , Oliver . Can I sit here ?」


その丸テーブルにはすでに二人の男の子が座っていた。1人はダークブラウン、そしてもう一人は…なんと、“赤毛”……!赤毛きたぁぁぁっ!!内心はしゃぎながら、なんとか真顔を保つ。


「Of course.」


ダークブラウンの男の子が快く答えた。マリーがその席に座って、私にも声をかける。男の子二人の視線はこちらに向けられていた。


「Thank you…」


小さくそういいながら席に座る。顔を上げると、ダークブラウンの男の子がこちらを見てにこにことしていた。


「I'm Oliver . Summer surfing , winter 'll do well the snowboard . Nice to meet you.」


「Nice to mee……」


「Beautiful…!! 」


「……えっ?」


思わず普通に日本語が出てしまった。だって、赤毛の男の子がオリバーと握手しようとした私の手を握ってそういったのだから。顔を上げて瞬きする。


「who have ever seen , it's the most beautiful . I become sucked likely in the beautiful black eyes .…」


何を言っているのかよく分からなかったが、「綺麗」と褒められたのは分かった。カァッと顔が火照る。


「I'm Elijah . Elijah Watson . It's called Ira .」


「Ah...Thanks….I'm Lily..Nice to meet you.」


「You're shy ? You're really cute.」


面白そうにグレーの瞳を細めるイラ。何で言えばいいのか戸惑っていると、オリバーが溜息をついた。


「Stop. Japanese have heard Even 'm shy


「As a habit not a yet healed ? Don't tease the release .」


オリバーとマリーが噛み付くように言うと、イラは肩を竦めて「guys are scary . 」と笑った。なんだ、からかわれたのか。とりあえず苦笑いしておくと、クロエもやってきた。

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