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公園の待ち人7


 かなみんの名前が出た途端、ちょっと理解に苦しみそうな顔をしながら、みどりんは提案している。


 一人ずつ戦う……? そんなの、無理だよ。いや、無理というよりも、無謀。SSS級のEsがどれほど強いか分かってないの? それともみどりんは、大場のおじいちゃんよりも強いと胸を張って言い切れるの?



『葉月お前……たまにとんでもない事言い出すな。SSS級って言ったら、普通は特一級が二十人まとめてかかって倒せるかどうかのクラスなんだぞ?』


『いいんじゃないか?』



 通信機から別の声が聞こえてきた。聞き覚えのあるこのハスキーボイスは――



「ロリババア? アンタ、本気で言ってんの?」



 かっ、かなみん、凛ちゃんに向かってなんという口の利き方を……



『マジもマジも大マジだ。その代わり葉月、お前は死ぬ覚悟、出来てるんだろうな?』


「いつでも」


『ふっ、上等。許可する』


『はぁっ!? ちょ、凛さん、本当は海外からの応援も欲しいところなのにっ……!』


『本部では会長と呼べ。何回言わせる気だ』



 そして淡々と作戦内容を伝えられる。大場のおじいちゃんは、今入院中らしい。そして、Esがいる場所はその病院のすぐ近所だという。地縛霊らしく、Es応戦用都市へは誘導不可。一般市民への被害を出さないためにも必要最小限で必要最大限の威力を出さないといけない。つまり、どっちにしてもBlue eyeのコックピット内に入る事は出来ないらしい。なんのために私は機動させたのか。天を仰ぐように巨大な敵だと思ってた。


 作戦期間は三日間。その間は誰がいつでも狙っていい。浄化出来れば作戦は成功になるとの事。簡単と言われれば簡単だけど、敵が強すぎる。あの大場のおじいちゃんが負傷するくらいだもん。単なる予想だけど。



『麻衣、異論はないな?』



 私は深々とため息をつきながら、



「死ななかったら、なんだっていいべさ」



 了承していた。


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