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公園の待ち人23


「終わりましたね……」


「ジジイの霊力も感じなくなったわね。悪いけど、寿命だけは私にはどうにも出来ない」


「……」


「そこで黙っとる麻衣さん、どこ行っとったん? コソコソ隠れてばっかりやったやん」


「そこ、うるさい。麻衣がジジイに会って手紙貰ってなかったら、私たち死んでたかもしれないのよ。ねー、麻衣。……? どうしたの? 珍しく難しい顔して」



 違和感。こんなはずじゃなかった。今回の件、そんなに甘くない気がする。どうしてそう思うんだろう?



「みどりん、今、おじいちゃんの霊魂どこにある?」



 思わず声を張り上げてしまった。



「えっ? なんでそんな――」


「いいから早く! パラレルワールドとこの世界を行き来出来るくらいだから余裕だべさ!?」



 胸騒ぎがする。全世界には、特一級は腐るほど存在してる。だけど、なんで私だったの? ちがう。私じゃなきゃいけなかったんだ。どうして私は加奈子さんを病院まで送り届けなかったんだろう。二人の最期を見届けてあげなかったんだろう。かなみんに似てたから、二人きりにしないと素直になれないと思って気を配ったのが間違いだった。



「今、ちゃんと二人一緒に……って、あれ?」



「どうしたの? なにが起こってるの?」



 不安な顔色を浮かべたみどりんに、かなみんは尋ねている。私の心臓が跳ねまわって、その音は耳まで届いてくる。



「反応が二つある。そのうちの一つが、なんか妙。一つはおじいさんの。もう一つは、とてつもなく強大な反応。おじいさんの霊魂を闇へ闇へと引きずっとる。たぶん、SS級(エスツー)だと思うんやけど」


『SS級!?』



 私とかなみんは異口同音に耳を疑った。



「加奈子さんの霊魂は、まだ病院で彷徨っとる。これは、まさか……」



 SS級っていったら中級神の領域。なんで、そんな強大な反応が突然? S級なら、私一人でもなんとかなる。だけどSS級は特一級が十人くらいいないと戦いにならない。疑問に思った直後、ピンときた。


 ……死神様だ。SS級でこのタイミングといえば、死神様しかいない。ここで私に直感らしき物が働いた。今回の一件、霊保があるこの世界で地縛霊そのものが珍しい。みどりんがよく行ってたパラレルワールドなら、それなりにいたみたいだけど。


 死神様は、死者の魂を在るべき場所へなに不自由なく送ってくれるナビゲーター。恐れられてはいるけど、実はとても優しい神様だってのは聞いた事がある。


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