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Мirror Invisible  作者: 黎明
一章 入隊編
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第五話 戦闘

「参加者は中央塔の三番隊の戦闘場においでください。」

アナウンスの声だ。俺らはそこへ行った。


参加者は八人だろう。今年は三郎から少なめの人数だから受かりやすいよと聞かされていた。

「ではみなさんルール説明を行います。

主催は三番隊です。私は三番隊隊長の白虎と申します。」

三番隊隊長の声らしい。覚えておこう。

「ルールは簡単。トーナメント戦で一勝すれば合格です。今年は人数も少ないのでね。まあそう言う事。じゃあ健闘を祈る。」


二分ちょっとの時間が経った。するとモニターにトーナメント表が写った。

「では入隊試験一回戦を開始します。僕は三番隊副隊長の健太です。では、一回戦第一試合は、天真さん、志波さんです!」

天真という男と志波という男が戦闘場に姿を現した。

「よろしくお願いします。」

二人の声が聞こえた。


志波という男が押している。いや、押しているというレベルではない。圧倒的だ。志波の剣が天真の胸に突き刺さった。天真はオーバークロー状態になり、モニターに志波の勝利と出てきた。

「志波さんの勝利です。では、一回戦第二試合弘以さん相馬さんどうぞ」

弘以の番だ。俺と悠太と弘以は三郎から教わったことを使えば勝てる。


試合が始まった。弘以が相馬にいきなり剣を突き刺した。しかし、相はそれをかわした。相馬も攻撃を仕掛ける。


一進一退の攻防の末、弘以が勝利した。弘以は余裕そうだった。

「弘以さんの勝利です。おめでとうございます。では入隊試験一回戦第三試合ローンさん悠太さんお願いします」

「次は僕だ。行ってくる。」

「ああ、頑張れよ」

悠太が戦闘場に姿を現した。しかし、ローンという男の姿はない。

「ローンさん?いらっしゃらないのですか?では、悠太さんの勝利です。」

悠太はつまらなそうな顔をしている。まあ、それも仕方が無いことだ。

「一回戦最終試合、ミロカロスさん弾九さんおねがいします。」

俺の番だと思うと何故か力が湧いた。今までとは違う何かが。


ミロカロスという男は見るからに強そうだ。しかも鏡内圧という力を表す圧力の値が副隊長程にも感じられる。

「よろしく」

ミロカロスがそう言った。

「よろしく」

俺もそう答えた。


ミロカロスの剣術のレベルは俺ら新規隊員募集のレベルではない。俺は一ダメージも与えていない。俺は地面に倒れた。もう、次の一撃でオーバークローしてしまう。もう負けだと思った瞬間、俺の周りに光が纏った。

「解放…?彼は本当に新規隊員か?」

たしかこの声は三番隊隊長の白虎だ。解放とは何のことなのか。俺には分らなかった。

「解放を使える新規隊員は俺だけかと思っていたけどな。面白い奴だな。また会おう」

ミロカロスが自らの体に剣を刺しオーバークローした。

「勝者弾九さん。これで新規隊員が決定しました。えーでは、発表します。」

ワクワクドキドキで押しつぶされそうだった。

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