長年一緒に2人
長年いつも一緒に居た彼に、自分とこの先一生一緒に居られるかと聞いてみた。今までずっと一緒に居た彼に、違う関係になってみたいとほんの出来ごころで言ってしまった言葉に、彼はただ一言「君ともう会わない方がいいかもね」と言われた。ふと頭に浮かんだ言葉を口走ったがために気まづい雰囲気になってしまった。不意に彼の顔を横目に見ると真剣な顔の彼と目が一瞬目があってしまい、直ぐに目を逸らした。今更、ほんの出来ごころで口に出してしまった言葉に対して真剣な彼になんて返していいか分からず俯いていると、彼が「僕の新しい連絡先いる?」と訳の分からない言葉が降ってきた、勢いで顔を上げ、訳が分からず一瞬眉をひそめてしまったがすぐにいつもの顔に戻し、新しい連絡先はいらないと言った後、直ぐに彼はコーヒーだけを置いてファミレスから出ていった。教えてもらいたかった自分もあるが最終的にこの思い出だけあったほうが幸せなんじゃないかと思う自分もあった。彼が目の前から居なくなってから、ドリンクバーから持ってきたであろうもう暖かくもないコーヒーを飲みながら、これでいいんだ。この方が彼にとっての幸せなんだ、後の祭りなんかじゃない。と思いながら、もう一度いつも彼が居たであろう空白な席を見つめながら、コーヒーを入れ直しに行こうと席を立った。
長年一緒にいた君から「自分とこの先一生一緒に居られるか」と聞かれた。僕はそんな曖昧なこと言われたら一生一緒に居ることなんて無理だと思う。ただそんなことは無理だとしてもこの思い出とだけは一生一緒に添い遂げられるかもね。と思っても口にはださないで君ともう会わない方がいいかもね、なんて冷たく言い放った。君の顔が見れなかった。いや、見たくなかった。見てしまったら、一生一緒に居るなんて曖昧なことを君に言ってしまうかもしれない。そんなテキトウなこと君には言えないよ。そんなこと考えながら逸らしていた目を元に戻して、君のつむじを見ながら「僕の新しい連絡先いる?」とつい口にしてしまった。これから君から離れなくては行けないのに、頭の中で君との曖昧な先のことを考えてしまったからか、そんなことを思いながら君の顔を見た。後悔した。勢いよく顔が上がったと思ったら、君は一瞬辛そうな顔をしてからまたいつもの顔に戻って「いらないよ」と言ってきた。なんだか居た堪れなくなって、ファミレスから出た。こんな気持ちになるくらいなら嘘でもいいから君のあの曖昧な言葉に承諾すれば良かったと思ってももう遅かった。自然と涙が落ちてきた。顔が涙のせいで痒くて顔を手で無造作に擦りながら君との思い出の詰まった自転車に乗って帰路についた。
初めての投稿なのでお手柔らかにお願いします。




