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待ったよ・・・

はじめまして

未図ようかん です


なんかの和菓子に似ている名前ですが気にしない


ラブストーリーの告白シーン感動しますよねぇ

私、大好きでございます


そこで、告白シーンだけをピンポイントで書いてみたらどうか、と思い、書いちまった次第でございます


やっちまいましたよ


読者の皆様方

どうか生暖かい微笑みで読んで頂きとうございます

たまには感動もして欲しいですが・・・

まあ気にしない

・・・気にするべきですねわかります


では、どうぞごゆっくりお楽しみ下さい

登場人物


吉川優奈・・・ヒロイン

阿部 亜弐貴・・・主人公


ーーーーーーーーーーーー彼が私の側からいなくなって一年


高三になった私は受験勉強に疲れた頭をふりながら帰路についた


帰り道、いつものように歩いていると、ある場所に目がいった


-ここは・・・-


彼と私が最初に出会った時、私はここの公園でぼーっとしてたんだったな・・・


『ああ、君、この辺の人かい?

俺、引っ越したばっかで道がわかんなくなっちゃったんだ

よかったら案内してくれないかな?』


・・・ナンパみたいな台詞だったけどあれから始まったんだよね


足が公園の方に動き、あの時のようにベンチに座る


-やっぱり綺麗だなあ・・・-

確かあの時も学校帰りで夕方だったっけ

夕日がとても綺麗だ


いつの間にかあの時のように夕日を見てぼーっとしていた


その時・・・


後ろからガサッガサッと足音がした

妙に懐かしい感じがする



「ああ、君、この辺の人かい?

俺、引っ越したばっかで道がわかんなくなっちゃったんだ

よかったら案内してくれないかな?」



そして、聞き覚えのある声

あの時と同じ声のかけかた


じわっと視界がにじむ


-・・・うっさいよ・・・-


「・・・また、待たせたか?」


-ああ、待った

いつだってお前は私を待たせてばっかりだ-


「遅れてごめんな」


-遅いよ・・・

待ちくたびれたよ-


涙がどんどん流れてくる

後ろを向けない



ふいに後ろから優しく抱きしめられる



「本当に、遅れてごめん」

-・・・お前は卑怯だ

私がお前から離れられないのをわかってていなくなったろう

ちゃんとした形で言ってくれなくても・・・

私はずっと、この一年、お前を忘れた事は無かった

ずっと待ってたんだ-


「・・・優奈、聞いてくれ

お前はT大特別優待制度、て知ってるか?

東京の名門大学だ

今年から実験的に開始された制度なんだが、簡単にいえばT大学に無償で通える制度だよ

でも枠は何万と集まる高校生からほんの三百

俺はそれに声をかけられた東京で沢山の試験と大量の講習を受けなきゃダメだった

皆にはお別れは言えた

でもお前には言えば会えなくなる気がして言えなかったんだ

俺は無力だよ

自信がなかったんだ

でもな、この一年必死で勉強して、それに合格できたやっと自分に自信が持てたでもな、代わりにこの一年俺は1番大事な人を失った優奈、お前だよ

俺からいなくなって勝手な話だけどな」


-・・・本当に勝手だよ-


「ああ、勝手だ

我ながら我が儘だよ

確かにちゃんと伝えた事はなかった

でもな、だからこそ俺はこのチャンスに全部賭けたんだ

優奈、君の事が好きだ

俺の恋人になってほしい

俺は君と一緒に人生を歩みたい」


・・・ほんと、身勝手な奴だ

でも私が1番望んで、1番待ってて、1番欲しかった人だ



答えは決まってる


-もう・・・二度と私から離れないでくれ

・・・ずっと一緒だ-



今思えば顔から火がでそうだ

だがとても暖かな気持ちになる



あの時、

そうだな・・・

あの時から私と彼の物語は本当に始まったんだ・・・

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