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国取り上等のVR戦記  作者: ひつじぃさん
第一章は蜜の味、国の繁栄はいかが?
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外敵と吹雪

昨日の名前決め会議から日が明けて再ログインを果たしたが、各自必要な物を決めて国作りを始めたようだ。


皆で話し合いをする場所が必要だと声を上げ議会を作る者。

美味しい食べ物を食べたいと言って店を作り食料を探しに行く者。

可愛い服が欲しいと服屋を営もうとする者。

もっと強くなりたいと思い鍛える者。

そんな彼らを仕切るメイク。


皆が理想の国を作らんと活発に働いているのは良いことだ。

さて、そんな中俺は何をしているのかと言うと……。


「やぁ妖精さん、ちょっと聞きたい事があるんだが」

「お前は確か……トゲ!!」

「トグだよ。メイクが吹雪で誤って凍結されてしまった時に外敵とか何とか言っていたが、その時の状況を教えてくれないか」


外敵の話が気になって仕方がないんだ。

もしここを脅かす敵が居るのなら、いつか制圧しなければならないからな。


「そんな事を聞きたいって事はお前……さては戦士になりたいんだろ!!」

「バレてしまったか……」


否、もっと闘争が欲しいのである。

昨日は外交ばっかで血が足りなかったのよ。

外敵が居るんだったら叩きのめすのが一番だからな!!


「それで、一体どんな敵が居るんだ?」

「それはな……イエティだ」


イエティって言えば雪山に生息するとされる猿のUMAだったよな。

雪男とも呼ばれていて全身毛でふさふさなんだとか。


「奴等は見かけによらずに身軽でいつも俺たちを翻弄するんだ!! それが数十体もやってくるんだ!!」

「昨日はそれを対処するために〈吹雪〉でお友達諸共凍らせちゃって……」

「思い出しただけでも怖かったよ〜」


他の妖精達もその話題に釣られるように次々とやって来る。

ある者は恐ろしい体験だったと話し、ある者は何やってるんだと言い放って口論になりかけ、ある者はそれを諌める。


その〈吹雪〉はいわゆる敵味方問わず凍らせるマップ兵器で強力ではあるが使い所が限られる苦肉の策なんだな。

普段は俺たちのような人間が居ないからブッパ出来たけど、これから多用するのは宜しくないって事か。

使うにしても一部を吹雪にして進行を妨げたりする程度だろうなぁ……。


「いや、待てよ。この九尾の焔があれば解決するのでは」

「「「あっ」」」


そうじゃん、俺〈吹雪〉の中普通に歩いてたの九尾の焔があったからじゃん。

寒さに耐えれない者には九尾の焔を常備しておけば無問題じゃないか。


「…………まぁ〈吹雪〉問題は解決したとしてだ。お前らって普段どういう戦い方してるの?」

「そりゃあ一人一体で各個撃破だよ」


なるほど……個別に分かれてそれぞれ戦ってるのか。

ふーむ……今の氷の妖精はあの重厚で硬そうな鎧を身に纏って戦うんだろ?

つまり重装歩兵って事だろ。

じゃあ…………


「面白い戦法思いついたんだけどさ、個別に分かれてやるんじゃなくて、皆で密集して戦ってみないか?」

「密集して?」


ファランクスという名をご存知だろうか。

かつての大昔に古代ギリシャやスパルタで用いられた戦術で、左手に盾、右手に槍を持った戦士が密集して陣形を取っていたんだ。

普通なら右手が空いて狙われてしまうのだが、それを他の兵士の盾が守る事でカバー出来るという寸法よ。

それを横一列にズラッと並べる事で圧倒的威圧感と鉄壁の陣形が出来上がるんだ。

見た目はハリネズミのようで、近づいた者を槍で串刺しにしてしまうんだ。


正面からには滅法強いファランクスだが、弱点も存在する。

他人の右半身を守る都合上一番右の人の守りが薄くなってしまうって事と側面及び後方からの攻めに弱いという事だが、そこは側面を守るなり地形を利用するなり対策の方法などいくらでもあるからな。


「へぇ〜面白そう!! なぁ、お願いなんだけどさ、俺達を指揮してくれないか? もっと強くなりたいんだよ!!」

「いいのか!!」

「勿論だよ。トグが居れば百人力だもん!!」


俺は流れるままに指揮官になる事にした。












おっしゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!

プロローグでは見られなかった戦闘描写ですが、第一章にて解禁する……!! ……かもしれない。


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