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国取り上等のVR戦記  作者: ひつじぃさん
嵐の前の静けさへ、第三章より。
44/45

パンが旨い!!

この演説から数日後、国内では主に二つの派閥が台頭した。


一つは【スノーフォックス】を追い出し【魔導帝国】の復権を狙う怒羅魂派。

彼らの主張は「そもそもお前らが侵略してきたから情勢悪化したんだから出てけ」というものである。


もう一つは【スノーフォックス】と共に【バンディット】に対抗するカヤザール派。

彼らの主張は「過去の確執はあれど、今反乱したら確実に【バンディット】に攻め込まれるから、まずは一致団結して外の脅威に備えよう」というものである。


彼らの議論は白熱し火花を散らしていく。

この後の時代のうねりを前に、彼らはどのような選択を取るのだろうか。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「「パンが旨い!!」」


何やら外が騒がしいが、国民はカヤザール派に頑張って貰って我々はパンでも齧りながら今後の展開を考えていくとしようじゃないか。

…………やっぱり、もっとパン食べてからにするか。


「やっぱり私はクロワッサンが好きですな。この絶妙なバター加減がなんとも!!」

「へぇ、クロワッサンか。良く出来てるな」


俺は痣ラシに勧められたクロワッサンを齧る。


「旨っ!!」

「そうだろう? 我が国の最高級のパン屋に作らせた一品でな。きっと、閣下の口に合うと思ってたんだ」

「素晴らしい。気に入ったよ!! 後で場所教えてくれ」


…………あぁ、不味い。

本題からだいぶ逸れてしまった。


「でまぁ、痣ラシならこれどう見るよ」

「私なら、完全に喧嘩売ってると見るな」


事は数日前、玉藻前が演説を終えた少し後の出来事。

羅刹から個別にメッセージが届いた。


メッセージログ

羅刹︰我は夜叉と呼ばれた商人を探している。見つけ次第始末したいのだが、中々見つからなくてな。そちらの方で発見したら即刻捕らえて【鬼ヶ島】に送って欲しい。


(見つけ次第始末って……何したんだよ、その夜叉って名前の商人は……)


そう思っていたら、ふとした時にとある噂を聞いた事を思い出した。

戦争前まで【魔導帝国】で威張っていた商人が突然荷物を纏めて「亡命しに行く」と震え声で言ってから飛び出して行ったきり帰って来ないらしい。


もし亡命するとしたら隣国の【バンディット】だろうなと思って、パッツパツ経由でそっちに商人居ないかってメッセージ聞いたのよ。

そしたら――――


メッセージログ

スクラップ︰お前の予想通り、こっちには商人が居る。だが到底返却する気は全く無いので、安心して諦めてくれ。代わりにマヨネーズでも送ってやろうか?


「こいつは、わざわざ持ってると公言した上で返す気無いと言っている。そして追い打ちとしてマヨネーズを送ろうとしている。これは喧嘩売ってるに違いない」

「マヨネーズは一旦置いておいて、確かに渡す気無いなら知らんぷりしとけば良いもんな」


こちらとしては【バンディット】が敵対意識持ってくれた方がやりやすいけどな。

そっちが攻撃してくるのなら仕方ない。

全力を持って叩きのめすしかないだろう。


「外交方針では戦争をする事も辞さないという事でいいとして……トグよ、内政はどうするつもりだ?」

「正直俺は内政向きでは無いよ。どっちかと言うと、それはメイクの領分だ。でも大雑把に方針を伝えるなら……まず間違い無く富国強兵を推すね」


この国を強い国へと変わらせる。

今まで国民は皇帝に庇護された存在だったのが、我々の台頭によって自意識的に動く存在となった。

ならば、まず一番に大事なのは国民の生活を豊かにする事だろうな。

鉄を導入し文明を加速度的に発展させる。

魔法技術も際限なく導入するつもりだ。

あれは文明を発展させる礎となるべき代物だろうからな。


「これから、面白い事になるぞ」


痣ラシ「どんなパンが、タイプだ?」

トグ「塩パン」


瞬間、痣ラシの脳内に溢れ出した


存 在 し な い 記 憶

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