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国取り上等のVR戦記  作者: ひつじぃさん
第二章、崩れ往く栄光
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《魔雪戦争:変態強襲》来たる援軍

赤い、赤い軍団が進軍をしている。

寒い凍土を超え、芝生を踏みしめる。


同盟国である【鬼ヶ島】は援軍として鬼達を【魔導帝国】に派遣した。

その頭である鬼の王羅刹はとにかく、不躾な商人が嫌いになっていた。

事ある毎に騒ぎを起こし文句を垂れ流し取引を停止しても暴言を吐く為にやって来る。


最悪な騒音問題である。


それでも今まで我慢出来たのは、全てこの戦争の為だ。

何度か【魔導帝国】を滅ぼそうと画策したが、【スノーフォックス】から「どうせなら盛大にやろう」と止められていたのだ。


しかし、我慢はもう終わりだ。


【スノーフォックス】が【魔導帝国】へと宣戦布告、そして参戦要請。

恨みを晴らすのなら、この時しかない。


「【魔導帝国】を滅ぼせ!! 奴らを許すな!!」


怒りを爆発させる程に【鬼ヶ島】は燃え上がっていた。

本来なら怒りの矛先は商人だけなはずなのだが、その商人が【魔導帝国】に所属しているのならば、ついでに消し去ってしまおうという傍から見れば暴論とも呼べる代物。

しかし、その暴論よって【スノーフォックス】への援軍に駆けつける事が出来るのだ。

最早誰も彼らの進軍を止める事は出来ない。


「それにしても頭自ら殺りに行かなくても、我々だけで十分じゃありやせんか?」

「何を言うか、一番被害に遭ってるのは我だ。貴様らだけに殺らせる訳無いだろ!!」


なんと、頭自ら【魔導帝国】を始末しに来たのである。


「あっ、あれ友軍じゃないですかい?」

「何だと、ならば数人手助けに回ってやれ」

「へい!! 頭はどうするので?」

「我は首都に全力前進する!!」


はた迷惑な王様である。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


一方その頃、【スノーフォックス】の先行隊は【魔導帝国】のフラーペ軍に苦戦を強いられていた。


「死ねぇ!!」


(足にツタが絡まる)


「何っ?!」

「〈ウィンドバン〉」

「ぐっ……がはっ……!!」


〈開花〉――――これはフラーペが開花の英雄と呼ばれる所以であり、特に戦争で使用している魔法である。

これは半径15メートルに花畑を展開する魔法で味方もしくは敵の攻撃に合わせて植物で足止めや追撃を自動的に行ってくれるのである。

このように味方が攻撃される直前に足をツタで絡めて動けなくしたり、避けた相手に対して竹を生やしたり、汎用性は非常に高い。


そして何より厄介なのが――――


「〈花の加護〉」

「傷が再生してくだと……?!」


権能〈花の加護〉、その効果半径10メートルの持続回復エリアを展開する。


フラーペの恐ろしさは〈開花〉と〈花の加護〉による己に有利な環境を形成する事である。


「兄貴、被害が大きい。これじゃ時間稼ぎにもなりやせんぜ」

「落ち着くんだイエティ君、負傷者はもう私が()()()()()とも。今すべき事は本隊到着まで耐える事だよ」


よくよく周りを見渡して見ると、先ほどまで負傷者して倒れていたイエティの姿が無い。


まるで、最初からそこに居なかったかのように。


「貴方、権能持ちかしら? よく裸なのにそこまで戦えるのね」

「…………褒め言葉として受け取っておこうじゃないか、開花の英雄。この私パッツパツがこの純粋な身体を持って君たちに挑ませてもらうよ!!」


パッツパツは開花の英雄フラーペと対峙する。

来たる援軍が来るまで、そして純粋な身体が朽ちるまで戦闘は激化する事だろう。


(え、真面目な雰囲気になってるけど……あれ完全に変態だよね!?)


なお、フラーペは内心叫びそうになっている。

※彼は至って真面目です。


ちなみに、パッツパツの予想通り英雄は三人と三人の二手に別れました。


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