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国取り上等のVR戦記  作者: ひつじぃさん
第一章は蜜の味、国の繁栄はいかが?
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鬼狐通商同盟条約

「中々に面白い奴だったな」


【スノーフォックス】の使節が去り、改めて条約について目を通した。

国交樹立の条約は以下の通り。


一つ、【鬼港】の開港を認める。

二つ、【スノーフォックス】と【鬼ヶ島】の交易を認める。

三つ、1年お互い不可侵とする。

四つ、片方が不利になれば救援を要請する事を認める。

五つ、【スノーフォックス】は【鬼ヶ島】の製鉄計画に協力する事を誓う。

六つ、【鬼ヶ島】が鉄を生産可能と判断したら【スノーフォックス】に輸出する事を認める。


つまり、【スノーフォックス】は我々が鉄を作れる環境を整えてやるから鉄作れたら寄越せと言いたい訳だな。

製鉄方法の書物をあの使節に書かせたから、これの通りに作れば完成するだろう。

これを複製して鍛冶師の奴らに渡せば鉄の製造は可能になるだろうし、【スノーフォックス】には感謝してもしきれない恩が出来てしまったな。


「それよりも、あの商人を何とかせねば」


残念ながら鉄を製造出来るアテが出来てしまった以上、商人の優位性というものは無くなった。

あの商人は使節と違って不遜な態度を取っていたからな、いつか切ってやろうと思っていたんだ。

ここらへんが縁の切れ目だろう。


「頭、例の商人が」

「追い返せ」


何やら扉の向こうで騒ぎ立てているが、我々からしたら貴様はもう用済みなのだよ。


さっさと、お引き取り願おうか。

何故羅刹が商人を忌み嫌ってるのかと言うと、商人が「無茶苦茶貴重な鉄くれてやるから何かくれ」みたいな事を割と上から目線で言い放ったからですね。


内容自体は全然悪くない提案だったため、表面上は協力してたけど、いつか機を見て関係切ろうと考えていました。


接し方を間違えたね商人。

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