序章 少女の主張
ここは、人々の悩みや困り事、護衛や討伐、ありとあらゆる依頼や任務をこなす組織、テンペスプロテクトが存在した。
その組織に所属する若者たちの最初で最後の物語である。
はじめまして!私、明星アカリ!16才!普通の女の子!てのは表向きで、実は私、友達や親や学校に内緒でテンペスプロテクトに所属してるの!
小さい頃からすこーし魔法が使えちゃって、そのせいでイジメられて、親にも理解してくれなくて、その時手を差し伸べてくれたのが、ここ、テンペスプロテクトに所属してる方で、憧れちゃって私もこんな人になりたい!て……え?話が長い?え?いらない……?
いいじゃない!ここでしか挨拶とかできないでしょ!?
「おい。アカリ。何ひとりでブツブツ言ってんだよ。気持ち悪いぞ。」
「ひっどい!女の子に気持ち悪いは言っちゃダメなんだよ!!」
この人は、私の所属している中の部隊の隊長さん。ブラウラー・ライグ。耳と尻尾の生えてるちょっと変わった不思議な人だ。
「仕事漬けで俺は二徹なんだよ。お前のミスのせいでな。」
「あれは!ほら!仕方ないじゃん!不慮の事故?ていうか……隠密は向いてないんだって……」
「あーはいはい。俺は仮眠するんで、あっちいっててくださーい」
私、隊長に、追い出されました。
「うちの部隊が待機するとこで普通寝ますか!?ほんっと!」
ということなので食堂に来ました!
「あ。アカリどうしたの?」
「アーム!きいて!ライグがさ!」
このお方は、私の部隊のアリアム・ファイタン!小柄な巨人族!かっこいい!
「まぁまぁ…ライグもあっちこっちひっぱりだこだからね。許してあげて」
「アームて、真面目すぎだよね。はぁ、まじ癒し。」
「???」
「おい、アーム、アカリ、仕事だ。いくぞ」
「「はーい」」
様々な依頼を請け負う組織「テンペスプロテクト」。
様々な得意分野に特化した部隊が存在し、日々依頼を完遂していく、優秀な組織。
その中の1つ、ブラウラー・ライグ率いる部隊を中心とした長い長い物語である。