96・ダークエルフの妹が可愛くないわけがない
ヴェルベッタ戦から始まったハードな一日の疲れから、午前中を寝て過ごした。
目を覚まし、起き上がったベッドでぼ~っとしていた所に、グラスが様子を見に来てくれた。
「お目覚めになられたのですね。おはようございます、ルキト様」
「あ、お……おはよう……」
どうやら、気を使って起こさずにいたようだ。ソランジェと一緒に待っていてくれたんだろう。
「ゆっくりお休みになれました?」
「うん……」
「良かったです。だいぶお疲れのようでしたから」
夕べのあれを思い出し、気まずくなった。
取り繕うつもりはなかったが、ついいいわけめいた言葉が口をついて出かけた。
「あの、さ、グラス……」
「お腹、空いていませんか?」
「……え?」
「昼食にしましょう。お天気も良いですし、お隣のオープンカフェに行ってみませんか?」
「……うん……」
しかしそんなものは、いつもと変わらない笑顔が綺麗さっぱり払拭してくれた。
「そうだね。行ってみようか」
「はい!」
余計な事は何もいわない。
それだけで、救われた気がした。
「お姉さんを探してる?」
宿の隣にあるカフェのテラス席で、食事をしながらソランジェの話を聞いた。
一晩休んだ彼女は、すっかり回復した様子だった。新しい服も、グラスと一緒に買ってきたそうだ。
「はい。人間の国に行くと里を出たまま、帰ってこなくなってしまったのです」
しかし、こくりと頷く様子からは元気があるようには見えない。
よほど心配なんだろう。長い耳が力なく下を向いていた。
「なんの用で?」
「詳しくは話してくれませんでした。ただ、会わなくてはならない人がいる、とだけ」
「それきり、帰って来なくなっちゃったのか」
「はい……」
「里を出て、どのくらいですか?」
「一年ほどです。すぐに戻るといっていたのですが……」
「未だに戻ってないんで、ソランジェちゃんが探しに来た、と」
「あ、わたしの事はソラとお呼びください。里のみんなにはそう呼ばれています」
「分かった。ソラは、一人で来たの?」
「はい」
「ダークエルフの里というと、ここからかなり離れていますよね。よくご無事で……」
「里の人達に反対されなかった?」
「されました。お前に外の世界は早すぎるからと。それに、ティニーなら大丈夫だって」
「ティニーって、お姉さんの名前?」
「はい。ティニーシアといいます。姉さまは里で一番の剣士なんです。だから、心配いらないともいわれました」
上位種族であるダークエルフの剣士なら確かに、そこらの人間やモンスターに後れは取らないだろう。
しかし、まだ見ぬ世界にはどんな驚異があるか分からない。彼女が心配する気持ちも共感できる物だった。
「カロンに来られたのは、何か手がかりがあったからなのですか?」
「それは、これを見て……」
ソラが、折り畳まれた獣皮紙を懐から取り出し、テーブルに広げた。そこには、精巧な絵が描かれていた。
「ひょっとして、お姉様ですか?」
「そうです」
「おぉ~……」
線画でも分かるくらい、ティニーシアは美しかった。
切れ長の目と筋の通った鼻、引き結ばれた唇。緩くウェーブのかかった長い髪はポニーテールでまとめられ、凛とした佇まいを一層際立たせている。袖のない軽装から見える肩から腕はしなやかな筋肉で覆われ、無駄のない体つきをしていた。
「やっぱり美人なんだ。それにしても上手いね、この絵。ソラが描いたの?」
「いえ、呪術師さんです。千里眼で見た姿を描いてもらいました」
「ダークエルフの呪術師って、そんな事できるのか……」
「これは、最近のお姿なのですか?」
「わたしが里を出る前ですから、ひと月くらい前の物です」
「どこを見てカロンにいるって分かったの?」
「ここです」
ソラが、背景の一部を指差した。
細かく描写された街並みをよくよく見ると、壁にかかった旗にカロンの紋章が描かれていた。
「ああ、なるほど」
「ここは……冒険者ギルドのある繁華街でしょうか?」
「そう思って、行ってはみたんですが……」
「あんな怪しい奴らがうろついてる場所を一人で歩き回ってたのか。ひょっとして、ウルズに捕まったのも……」
「そうです……。あちこち探してたら声をかけられて、絵を見せたら知ってるといわれました。それで、ついていったんですけど……」
「行き先は娼館だった、と」
「はい……」
年端もいかないダークエルフの娘がキョロキョロしながら歩いていたのだ。質の悪い連中が放っておくはずがない。口先三寸で騙すのもさぞや容易かっただろう。
「ちょうどその時、あの男の人が館に来ていて、あとは……」
「有無をいわせずラグリスの所まで引っ張っていかれたんだな」
こくりとソラが頷いた。
「まぁ、無事に済んだのは不幸中の幸いだったけど、さて、どうしたもんか……」
「これだけ人のいる街です。しらみ潰しに探していたのではキリがありませんね」
「そうだよなぁ……」
いくらダークエルフが目立つといっても、さすがに人口が多すぎる。あてもなく探した所で、見つかる可能性は低いだろう。
「他に手がかりがあれば良いのですが……」
「街中でもちょろちょろ見かけたけど、そもそもここって亜人や獣人は多いの? 」
「住んでいる亜人は少数です。ただ、行商などで訪れる事は多いので、市場では良く見ますね。獣人はかなりの数がいますが、スラム街にある居住エリアからはあまり出てきません」
「スラムか……やっぱり、獣人達の境遇って……」
「大半が貧困層です。奴隷も、彼らの割合が一番多いのではないでしょうか」
文明が発達していない反面、肉体的には優れている獣人達が単純労働に向いているのはナーロッパでも同じらしい。
そして、人間社会において地位が低いのも同じであるらしかった。
「う~ん……住んでるなら亜人達にもコミュニティがあるだろうから、彼らに聞いてみるのが一番早いんだけど……」
「同族の元に身を寄せている可能性はありますね」
「ただ、闇雲に聞いて回るのもなぁ……何か、取っ掛かりでもないかな」
相談するオレとグラスを、ソラが心配そうに見ていた。
一人で探すのは無理がある。さらに、身すら守れない事が分かった今、誰かに頼るしか方法がない。
藁にもすがる思いでいるんだろう。
「そういえばソラ。お姉さんが会うっていってたの、人なんだよね。ダークエルフの知り合いじゃなくて」
「は、はい。人間に会う、という意味だと思います」
「そうか。なら、ギルドで聞きこみをしてみようか」
「ギルド?」
「冒険者ギルドだよ。その人に会えたなら、一緒にいるかもしれない」
「そうですね。皆さんの力をお借りしましょう!」
「そこに行けば、姉さまの居場所が分かるんですか?」
ソラの顔がぱっと輝いた。
なんのあてもなかった今までと違い、僅かでも光明が見えたのだ。本人にしてみれば、大きな前進なんだろう。
「数の少ない亜人達より、冒険者の方が広いネットワークを持ってる。そっちを使った方が効率良く探せるから、見つかる可能性も高いと思うよ」
「ほ、本当ですか!?」
エルフ族とは思えないくらい、ソラの表情は豊かだった。
これまで、ダークエルフといえばクールな黒豹みたいなイメージだった。
しかし、この娘はさしずめ黒猫の子供といった印象だ。素直さや素朴さが危うさと相まって、思わず守ってあげたくなる。
きっと、妹がいたらこんな感じなんだろう。
「ぜひ、よろしくお願いします!」
「よし。それじゃ、早速ギルドに行くか」
「はいっ!!」
目を輝かせるソラを微笑ましく思いながら腰を浮かしかけた時だった。
「なんじゃ。こんな所におったのか」
聞き覚えのある声がした。
オレ達が揃って顔を向けると――
「ビョーウ!」
朝帰りの姫様が、腕を組んで立っていた。
「探したではないか。行き先くらい宿に残しておかぬか」
「お前こそ、今までどこで何してたんだよ!?」
「決まっておろう。勝負じゃよ」
「え!? 一晩中、闘ってたの?」
「決着がついたのは明け方じゃな」
「そ、それで、結果はどうだったのですか……?」
おっかなびっくり尋ねるグラスに、にやりと笑いながらビョーウが答えた。
「完膚なきまでに潰してやったわ」
「つ、潰した? まさか、お前……」
「まぁ、あやつも中々に強かったが、所詮は人間よの。わらわの相手をするには役不足じゃ」
「こっ……!」
迂闊だった。まさか、本当に叩き潰すまで闘るとは思っていなかったのだ。
これは、ビョーウの性格を見誤っていたオレのミスだ。
「このバカヤロウっ!!」
怒声を発して椅子を蹴った。
グラスとソラがびくっと身体を震わせたが、気にしている余裕などなかった。
「なんて真似を……来いっ!」
「来いじゃと? どこへ行く気じゃ?」
「決まってんだろう! ヴェルベッタさんの所だよ!」
「急にどうしたのじゃルキ……」
「いいから来いっ!!」
ぽかんとするビョーウの腕を掴み、半ば走るようにギルドへ向かった。
室内には、昼間とは思えないくらい冒険者達がいた。本来なら、受けた依頼をこなしているはずの時間であるにもかかわらず、だ。
理由は、彼らを見れば一目瞭然だった。
大半が生気のない青ざめた顔をしている。中にはぐったりと椅子に座っている者、テーブルに突っ伏している者までいた。
明らかに、夕べ何かがあったとしか思えない惨状だった。
オレ達の姿に気づくと、誰もがビョーウに目を向けてきた。
「ビ、ビョーウ様……!」
「ウッソだろ……なんであんなにピンピンしてんだよ……」
「わ、わたし達全員を潰しといて……信じられない……」
「クッソぉ……ダメージすら残ってねぇのか……」
「ば……化け物……」
方々から聞こえてくるのは、ビョーウに対する畏怖と驚愕の声だった。
どうやら、闘り合ったのはヴェルベッタだけじゃなかったらしい。あろうことか、付いていった冒険者達全員を相手に無双してしまったようだった。
「なんて事してくれてんだよ……」
まずは、ヴェルベッタに会う必要がある。
とばっちりを受けただけの野次馬達でさえこの有り様なのだ。当の本人がどうなっているのか、考えただけで恐ろしかった。
「マリリア! いるか!? マリリア!!」
カウンターから事務スペースに向かって声をかけた。すると、姿の見えなかったマリリアが本棚の向こうから顔を覗かせた。
「ルキト!」
「ヴェルベッタさんはいるか!?」
「グッドタイミング!」
小走りで駆け寄って来たかと思うと、声を潜めてマリリアがいった。
「夕べの件で、ちょっとマズい事になりそうなのよ……」
「あぁ。ビョーウから聞いた」
「へ? ビョーウから?」
マリリアが目を向けると、ビョーウが無言で肩をすくめた。
グラスとソラが、不安そうな眼差しでそれを見ている。
「とにかく、ヴェルベッタさんに会わせてくれ。来てるか?」
「え、ええ。執務室にいるわ。二階の一番奥よ」
「悪い。邪魔させてもらう」
返事を待たず、早足で事務スペースを横切った。二階に上がり、廊下を進む。
扉の前で深呼吸をした。追いついてきたグラスが、顔を覗きこんでくる。
「ルキト様……」
「心配しなくていい。責任はオレが取るから」
「責任じゃと? ルキト、お主、何か勘違いをしておらぬか?」
「勘違いもクソもあるか。ヴェルベッタさんがいい出した事とはいえ、やり過ぎたのはこっちの過失だ。オレには召喚者としての責任がある」
「いや、だからじゃな……」
「いいから、お前は黙ってろ。話がややこしくなる」
もう一度、深呼吸をした。
意を決してノックすると、中から声がした。
「どうぞ」
ゆっくりと扉を開けた。
室内にはティラと、執務机の前に置かれた応接セットのソファに座るジェイミーが見えた。
しかし、肝心のヴェルベッタは姿がない。
「おぉ、ルキト、ちょうど良かった。今、マリリアを呼びに行かせようとしていた所なんだ」
「すみません、ジェイミーさん! 大変な事をしてしまって……」
「まぁ、座れ。まずは経緯を話してくれないか」
「その前にお詫びをさせてください! ヴェルベッタさんはどこにいるんですか!?」
「うん? マスターなら、あそこにいるが……」
「あそこ?」
ジェイミーの目線が部屋の隅に向いた。見ると、ロングソファにヴェルベッタが横たわっていた。
「ヴェルベッタさん!」
駆け寄って名前を呼んだ。
かろうじて反応したヴェルベッタだったが、声からは生気が感じられなかった。
「ルキト……」
「だ、大丈夫ですか!?」
「ふふ……情けない所を見られちゃったわね……」
「すみません! 勝負なんて……オレが止めてれば……!」
「ルキトのせいじゃないわ……挑んだのも、負けたのも、わたしの責任ですもの……あなたが負い目を感じる必要なんて、ないのよ……」
「で、でも……!」
ぐったりしたヴェルベッタは、動く事すらままならない様子だった。
出血は止まっているようだったが、かなり体力を消耗しているんだろう。顔からは血の気が引き、額に汗が浮いていた。
あれだけタフだった身体が動けない程のダメージを受けているのだ。ビョーウとの闘いがどれだけ激しかったのか、容易に想像ができた。
「そんな顔、しないで……わ、わたしは、平気、だか……う”ぅっ!!」
「!!?」
ここまでなんとか話せていたヴェルベッタが、突然、苦しそうな声を出した。口元を手で押さえ、身体を丸めて動かなくなる。
「ヴェルベッタさん! 大丈夫ですか!?」
「う……ぐぅっ……!!」
「しっかりしてください! ヴェルベッタさん!!」
呼びかけても応じる事ができない様子から、容態が悪化したのは明らかだった。
咄嗟に、グラスに助けを求めようとした、その時――
「う”う”う”ぅぅぅ~~っっっ!!!」
「!!??」
ヴェルベッタの身体がガバッと起き上がった。そのままオレを飛び越えて扉の向こう、隣接した部屋に駆け込んでしまった。
呆気に取られながらも後を追うと、目の前で音を立てて扉が閉じた。
「ど、どうしたんですか!?」
「あ、あなたには……見られたくないの……こ、こんな姿……を……」
「そんな事いってる場合ですか! 開けてください! グラスに治癒してもらいましょう!!」
「も、もう……遅い……わ……これ以上は……我慢……でき……ぐっ!!」
「!!? ヴェルベッタさん!」
「ううぅ……うぅっっ……ぷっ!!!」
「ヴェルベッタさああぁぁぁーーっ……!!」
「うおおぉえええぇぇぇぇぇぇ~~っっ!!!」
「……ん?」
「うぇっ……えろえろえろえろえろえろおぉぉぉ~~っ……!!!」
「んんっ???」
漏れ聞こえてくる声から、中で何が起きているのかが分かった。
背後を見やると、ジェイミーがこめかみを押さえ、ティラが小さく頭を振り、マリリアが肩をすくめ、グラスとソラが顔を見合わせていた。
「えっ……と……え?」
唖然とするオレの隣で、腰に手を当てながらビョーウがため息をついた。
「身の程知らずが。あの程度でよくわらわに挑もうなどと思ったものよ……」
「ビョーウ……お前ら……」
「ん?」
「なんの勝負してたんだ……?」
「あぁ。飲み比べじゃ」
「はぁっ!!!?」
「これからという所で潰れてしまいおっての。おかげで最後は一人酒になってしまったわ」
え…………
えぇぇ~~…………。
「なんでも、店中のお酒、全部飲んじゃったんだってさ」
呆れて言葉もないオレに、マリリアが補足説明をしてくれた。
「劣勢だったマスターに全員で加勢したらしいんだけど、それでも相手にならなかったんだって。大樽でイッキ飲みするビョーウを見て心が折れたって、皆いってたわ」
「ウソだろ……あれだけの数を相手に、一人で飲み勝ったのかよ……」
さらに、勝負がついた後も一人で昼まで飲んでたって事になる。
白鬣の身体ってのは一体、どうなってんだ?
「おかげで今日は開店休業状態よ。一階が二日酔い患者の療養所みたいになってたでしょ?」
「闘ったダメージじゃなかったんだな、あれ……」
「今夜は商売上がったりだろうって、お隣さんもぼやいてたわ」
仕事終わりの冒険者達をあてにしている酒場にしてみたら、今日の惨状は大打撃になるだろう。
謝る必要があるのは、むしろあっちの方かもしれない。
「ふぅ~……だいぶ楽になったわ……」
ようやく出てきたヴェルベッタが、口元をハンカチで拭いながらいった。
いくぶん、顔色が良くなっているように見えた。
「だ、大丈夫なんですか?」
「ええ、もう平気よ。出すモノ出したらスッキリしたから」
ソファーに座るヴェルベッタに、ビョーウが声をかけた。
「醜態じゃな。情けないのう」
「ぐぬっ! ビョーウちゃん……!」
「これに懲りたら、二度とわらわに挑もうなどとは思わぬことだな」
「ま、まだまだ! 諦めないわよっ!」
「愚か者め。身の程を知るがよい」
「このくらいでへこたれてなんかいられないわ! 次は、ルキトのお嫁さんの座を賭けて勝負よっ!!」
「いや、お嫁さんってなんすか!?」
「くくくっ……威勢だけは衰えていないようじゃのぉ……。よかろう。ならば次は、確実に息の根を止めてくれようぞ……」
「よくねぇって! なんですぐ受けちゃうんだよお前は!!?」
挑まれれば付き合う悪い癖が姫様にはあるようだ。
なんだかんだいいながらこの世界を楽しんでいるみたいでそこはまぁ結構なんだけど、尻拭いをする身としてはたまったもんじゃない。
「ちょっとちょっと……あんな事いわせといていいの? グラス」
「え?」
一方あちらでは、もう一人の問題児が余計な事をいっていた。
「黙ってたら、ルキトが取られちゃうわよ?」
「わ、わたくしは、あの……」
「もっとガンガン行かなきゃダメだって。なんなら、既成事実を作っておくくらいしないと……」
「き、既成事実……! そう……なのでしょうか……?」
「そこ! 余計な入れ知恵しなくていいから!」
放っておいたら何をいい出すか分かったもんじゃない。
さらに間が悪い事に、マリリアの余計なアドバイスはソラの好奇心を刺激してしまったようだった。
「グラスさん。既成事実ってなんですか?」
「え!? い、いえ、それは、ですね……」
「?」
「あら、かわいい。新しいパーティーメンバー?」
「ソランジェといいます。よろしくお願いします」
「オーケー、ソラ。お姉さんが教えてあげる。既成事実っていうのはね……」
「ソラまで汚すのはやめろマリリアああぁぁぁ~~っ!!」
例によって例のごとく。
ジェイミーとティラの力を借りて、ようやくこの問題児達を席に着かせた。
その頃には、全快していたオレのHPが半分になっていたのはいうまでもない。




