最後の死闘
一見するとクソラノベですが、内容はいたって真面目なクソラノベです。
よろしくお願いします。
オレは剣をガッと振った。
ガキィーン!
「がっ……ぐっ……」
魔王がヨロヨロよろけた。
続けざまにビュンと剣を振った。
ギンギンギンギンギンギンギンギンギンギンギンギンギン!
「な、なめるなぁ!」
魔王が大きい剣をビュンと振った。
ブゥン!!
ギリギリでオレは避け、魔王をドカッと蹴った。
魔王はヨロヨロよろけて、後ろに下がった。
「つ……強い……!」
魔王が、驚いて見てる。
「貴様、本当に人間か!?」
「やれやれ。お前が弱いんじゃないの? オレ一人で十分だな」
肩をすくめながらオレはいった。
「な、なめるなぁ! 我が最強最大の呪文で灰になるがいい! くらえ! ダークネス・ブラック・ヘルズ・ファイヤー!!」
ドカアァァーーンッ!!
ものすごく黒い炎が放たれてスゴい爆発がしたが、オレは大丈夫だったのは、魔法防御の魔法のおかげだった。
「やれやれ、ひどいなぁ。お気に入りのコスチュームが汚れちゃったじゃあないか」
「なん……だと……?」
オレはパッパッとしながらいった。
魔王は驚愕しながらも、驚いて見てる。
「あれ? オレ、なんかいっちゃいましたか?」
魔王が、目を開けて驚いている。
「大丈夫か! みんな!」
オレはみんなに声をかけた。
大丈夫よ、とみんながいった。
「お前達の力がいるんだ! 協力してくれ!!」
「ルキト君がわたしを必要っていってくれた(はぁと」
「ご主人様がボクを必要としてくれてる(はぁと」
「パパがあたしにお手伝いしてっていってくれた(はぁと」
「ルキト様がわたくしを求めてくださった(はぁと」
「ルキトがオレに力を貸せっていってくれた(はぁと」
「行くぞ、みんな!!」
「はいっ(はぁと」×6
大事な仲間をこれ以上危険な目にあわせれない。
オレは一人ですごいスピードで魔王の所まで突っこんだ。
そのあまりのスピードに魔王が、ギョッと驚いてる。
「究極剣最終奥義! ファイナル・アトミックスラッシュ・ゴッドブレードソーードッ!!」
あらんかぎりの力をこめて、オレは聖剣真・エクスカリバー零式改を思いっきり振った。
ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザク!!
「ぐわああぁぁぁ~っ!!」
魔王がバラバラになった。
そしてオレは、魔法を、撃った。
「くらえ! 最終究極合成奥義! ヘルズ・ビッグバン・メテオ・ブリザード・ストライク・ファイヤーーッ!!!!」
ズドドドドオオオオオオオオォォォォォォォォォーーーンッ!!!
「ぎゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~っ!!!!!」
魔王は死んだ。
立ちながら、鼻で嗤いながら、オレはいった。
「お前は強かった。しかし、強すぎはしなかったのさ。残念だったな。オレは強するんだ。永遠に眠れ。地獄の底で……な」
終わった……全ての死闘から解放されて、オレは、ほっと安心した。
「ルキト君、ステキッ!」
「ご主人様、カッコいいっ!」
「パパ、スゴいっ!」
「ルキト様、婚約してくださいっ!」
「ルキト、子作りしてくれっ!」
おいおいみんな、嬉しいのは分かるが、ちょっと喜びすぎじゃないのか?
あの程度の相手、オレにしてみればウォーミングアップ程度にもならないってのに。
まったく、やれやれだ。
共に魔王を倒したみんなにいわれて抱きつかれながら、オレはやれやれと小さいため息をついた。