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穿て、

皆既日食の外側の生と無機の狭間より

作者: 切咲絢徒

 くどくても何度も言います。

 人類への罰というのは現実逃避です。

 現実逃避をやめろ。責任転嫁をやめろ。

 何が人類の罰だ、何が政治家の無能さだ、人類の愚かさだ。


 大災害が起こる度、或いはまだ僕は経験していないけど世界的な戦争が起きたとき、決まって言うのが、人類の罰、愚かさという言葉たが、そういうことを言うのはやめろ。

 そんなのは現実逃避であり、責任転嫁でしかない。


 世界中が大混乱になるようなことが起きたとき、それは人類の罰なんかでは無い、試練でもない、何とは言い難いが、そんな神秘的なものでは無い。

 そんな言い方はただの現実逃避だ。もはや為す術なし、と諦める理由を作るために神だとか、逃れられない罰だとかなんとか言っている。

 為す術はある。ただ、それが厄介であるだけだ。時間をかけて、着実にやらないといけないだけだ。

 それなのに、その術を見ようともしないで「人類の罰」だとかなんとか言っているのでは、ウイルスを研究している研究者など現状を変えようと奮闘する者の努力を無下にしているのと同じだ。

 つまり、人の努力を踏みにじってるのだ。

 人類の罰という超自然的な概念を持ち出して、為す術はありませんと言っていては努力している人達を馬鹿にしているのと同じだ。


 こんなものは人類の罰では無い。少なくとも、人類の罰という言い方をやめろ。


 確かに人間は他の生物からしたら迷惑な生き方をしているのだろう。しかし、それは森林伐採とか、水質汚濁だとかそういうマイナスな面しか見ていない者の意見だ。

 世界には地球に迷惑をかけない人間の生き方を研究している人が沢山いる。そういう人を無視するのか。

 今更やっても無意味ならなぜ、まだ研究をする? それはまだ手遅れでは無いからだ。


 そういうプラスなことを差し置いて、マイナスな面だけを誇張して、さも、人類全員が悪いかのように言う。

 そんなんだから神だの仏だのは救いに来ないのだ。

 もっと認めるべきところを認めるべきだ。


 人口が増え続けているから食料が足りない。とそこだけしか見ていない。そうじゃない。それを解決しようと、工場で野菜を作るとか、食品ロスを減らそうだとかやっているのではないか。

 食べ物を無駄にしているのは人類全員だろうか。いや、違う。家で食べる物はちゃんと食べきっているはずだ。僕の家もそうだ。100パーセントとは言えないかもしれないが、90パーセントは食べきっている。いや、それ以上か。レストランで食べ物を残すことはあるか? あまりないだろう。食べ切るはずだ。

 これは、あくまで食品ロスについての話だが、他にも、感染拡大を防ぐために手洗いうがいをするとか、より良い国にするために選挙に行くとか、色々やっているはずだ。


 それなのに、人類の罰とか言って、人類全員のせいにするのはあまりに救いが無さすぎるのでは無いか。

 何度も言うが、こういう事態について、人類の罰と言っているのは達観では無い、現実逃避だ。それを弁えろ。

 ちなみに、タイトルの一見意味不明な文ですが、暇つぶしに解釈してみてください。

 正直、時事ネタは本当にキーワードに入れたくなかったのですが、こうでもしないと読んで貰えないだろうなと思ったので苦渋の決断です。


 人類への罰だとかそんな悲観的な発想はしないでください。世界が黒死病に侵されていた頃よりもはるかに科学は進化していますし、黄熱病のときのように正体がわからないものが病原体ではありません。

 敵は見えています。感染しないための対処法もわかってます。理論的にはワクチンもできるはずです。あとはその敵の発生源だけです。

 そう考えると、意外とストレスが減るのかもしれません。

 日常の中で小さくてもいいからプラスなことを見つけて、そのプラスを誇大化させて過ごしましょうよ。なんせ、マイナスを誇大化できるんだから、プラスだってできるでしょう。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  熱い文章から人類への希望を捨てない力強さを感じます。  逆襲のシャアという作品で、主人公のアムロが 「俺はまだ、人類を見損なっていない」  とか、そんなセリフを言っていたのを思い出します…
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