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後宮恋物語  作者: あいまいみー
第一章 出逢い
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はじまり




それは遠い記憶ーーー…




日差しの強い庭に跪いて私を見上げる一人の男。




『失礼ながら私は姫様は“クモ”の様な方だと思います』


『蜘蛛?わたくしはあんなに脚は無いわ!』


『ち、違います!空にある雲のほうでございます。』


空の…あの白い…?


『な、何故?』


『風に導かれ、山の向こう海の先、どこまでも自由に流れ行く雲に似ています』


大きく開かれる眼。

心が揺れる。

気持ちが溢れる。



『なら、お前がわたくしの風になってくれるか?』


わたくしをどこまでも導く、わたくしという雲に寄り添う風にお前はなってくれる?



少し驚いた顔をし、真剣な表情の彼は



『はい。あなただけの風になりましょう。』






私の手に口づけをし、恥ずかしそうに笑った。








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