過去を見つめて。
「ヒーロー」になりたい。
こどもの頃、ずっとそう思っていた。
「ヒーロー」になれば、
皆を笑顔にできて、
友達を助けられて、
世界を平和にできる。
こどもの頃、ずっとそう信じていた。
でも、どんなに頑張っても、「ヒーロー」にはなれなくて。
「ヒーロー」にはなれないって知って。
僕は「ヒーロー」になることを諦めた。
諦めた、はずだった。
もう忘れてた、はずだった。
なのに、今になって、ふと蘇る、過去の記憶。
僕は本当に「ヒーロー」にはなれなかったのだろうか。
ただ、勝手に諦めて、必死に忘れようとしただけではないだろうか。
僕は首を振った。
その後悔は、しても意味がない。
だって、僕は「ヒーロー」でなくても、
皆と笑い合えるし、
友達とも助け合ってる。
流石に世界は一人じゃ平和にはできなかったけど。
自分はそう気づいた。
だから僕は、前を見ることにした。
自分のいる「世界」を見ることにした。
そこにはいつも通りの、しかし何かが変わった日常があった。
お読み頂きありがとうございました。




