第165話 本編Ⅰ-54
短くてすみません。
花粉症の薬のせいか、ぼうーっとしてしまいます。
取りあえず今日から薬をやめてます。
今日の俺は冴えていた。
王神が繰り出す猛烈な剣を凌ぐことが出来ている。
そしてさっきから俺の方が攻撃に転じている。
かと言ってもこちら側も決め手に欠いていた。
しかし剣に関しては最強と言われた男でこの程度なのか。
それだけ俺の腕が上がったか、いやモルダウのお陰だろう。
俺の鋭い踏み込みを受け流す王神は無表情だ。
今まではいつも鬼気迫る表情だったのに。
俺は怪しみながらもモルダウを手に、舞うように攻撃を続けた。
そして王神の隙を捉え、モルダウを突き刺した。
いや、その寸前でモルダウを止まっている。
どうしたというのだ。
何が一体どうなってるのだ。
王神の表情は変わらない。
そこへ統ノ神が割って入った。
俺は統ノ神にモルダウを向けたがやはりモルダウは寸前で止まった。
「統ノ神、邪魔だ、どけ」
「いいえどきません。王神様はあなたに傷を負わされてもいい覚悟でいるのですよ」
「統ノ神よ、余計なことは言わなくてもいいのだ。そして私は『ノ』のつかない不死身の神だから平気なんだ」
俺は再度王神に神剣モルダウを振りかざした。
が寸でのところで止まってしまう。
モルダウは俺の意思を無視しているのか。
そこへ全身銀色に輝く男が登場した。
帝神だ。
「やっぱりそうなるか」
開口一番帝神はそう言った。
帝神は俺を応援しに駆けつけたのか。