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第164話 本編Ⅰ-53

読んでくださっている方々、ありがとうございます。


今のところ残り5回で本編-Ⅰを終える予定ですが、延びるかも。

それでも3月中には本編-Ⅱに入ります。

前以てお知らせしますが本編Ⅱからは一日おきに更新するつもりです。


ブルデッドの持つマシンガンから連射される弾をモルダウはすべて防いだ。

そう俺は柄を握っていただけでモルダウが勝手に動いたのだ。


と今度は邪神が何か叫ぶとルーマの剣が宙を舞い、邪神の手に収まった。

ブルデッドの攻撃は続く。


「邪神様どういうことですか!」

俺はブルデッドの攻撃を神剣モルダウで防ぎながら必死に声を上げた。


邪神がルーマの剣で俺に跳びかかった。

「お前、王神を討てなかったんだろ。で仲直りでもしたのか」


「違う違う、違います。誤解ですよ」


それでもルーマの剣は止まらない。

ブルデッドのマシンガンと邪神の鋭い打ち込みに対し、モルダウもドライブを切り替えたようにパワーとスピードが上がった。

がやはりドンドン追い込まれていった。


「この剣で王神にもう一度立ち向かいたいのです!」

俺が叫ぶとその気持ちが乗り移ったかのように神剣モルダウが今までになく強い勢いでルーマの剣を撥ね退けた。


邪神の動きが止まった。

「王神に負け、あきらめたのではないのか」


「いいえ違います。今度こそ勝つために神剣を手に入れたのです。これを使いこなせばチャンスがあります」


「その言葉を聞きたくてお前を試していたのだ」


今の邪神の言葉はきっと嘘だろう。

陰神から授かった『嘘を見抜く術』をまだラデウスの体に取り入れてないのが悔やまれた。


奴は俺を消そうとした。

ということは本来邪神にとって俺は邪魔者なのだろう。


「次はいい報せを期待しているぞ」

そう言うと邪神とブルデッドはその場から消えた。



しかし危なかった。

やはり邪神とブルデッドを同時に相手にしては勝てない。

だが今日のブルデッドはなぜだか少し鈍かった。


このシーンも帝神は見ていたのだろうか。

もしそうならなぜ助けてくれなかったのか。

それとももっと切羽詰まった状態にならなければ動かないということなのか。







俺は王神を探し求め旅を続けた。


きっと武士による仇討ちの旅もこんな感じなんだろうな。


なるべく乗り物を使わず歩くことを心掛けたため、やっとデブから標準の体型になることが出来た。

今までで一番体にキレがある。

神剣モルダウもあるし今度こそ王神を倒せるかもしれない。






そして遂に王神を見つけた。


王神はやはり統ノ神と一緒だった。


「待ちくたびれたぞ」

王神にそう言われ俺は腸が煮えたぎった。


「そんなに死にたかったのか。今叶えてやるからな」

俺は強がりを言った。


実際のところ相手が二人では勝てるかどうか。



「なぜそんなに私を憎む」

突然王神が今更なことを言った。


「何言ってるんだ。お前忘れたのか、俺を何度も殺したことを」


「そのことか……」


「はああ? 他人事のように言うな。殺された方の気持ちがわかるか。

ギルダスの時に改革をしようとしていたのにお前に邪魔された俺の気持ちが。

ええい、喋っても無駄だ。俺の怒りが収まるのはお前が苦しんでいる顔を見ることだけだ。

一対一で勝負しろ」


王神は統ノ神を手で制した。

そしてお互いに剣を抜いて立ちあった。

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