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第156話 本編Ⅰ-45 ドラゴンとの再会

ちょっとやる気がなくなるぐらい綻びを見つけました。

なんとかこれからの展開で修正できそうです。

ストーリーにおける矛盾点みたいなものです。

もっと綿密に構想を練り計画的に書けばよかった。

そして手を広げすぎたかも。


でもいいです。

読んでくださっている方もいますし、気にしないで続けます。

少なくとも本編Ⅲが終わるまでは。

異世界のことを主人公がすべて解決するまでは。


これからもよろしくお願いします。


真実教の教祖は『救いの主』と呼ばれている。

民が集まっていて俺にはその姿がなかなか見えない。


しかし『救いの主』の傍に仕えているドラゴンを確認できた。

俺と本名は同じ佐藤龍だ。

彼は転生ではなく召喚されてこの世界に来ている。


ドラゴンの奴、なんか疲れているぞ。


俺にはドラゴンが少しぼーっとしているようにみえた。


風邪薬でも飲んだか?

いやいや飲む必要ないしな。


俺がこの世界に召喚されて連れて来られた時もこの世界の影響を受けなかったし。

魔王みたいなのの雷や青鬼人の王子っぽい子供による治癒術もまったく通じなかった。

今までのドラゴンの様子や邪神が召喚したブルデッドを見ても不死身的な感じがするし。

ブルデッドは何度も将神に斬られたが傷ひとつ負わなかったし。



人混みをかき分けて俺は前に出た。

するとそこにいたのは陽神? と一瞬間違えるほどの背丈の者がいた。

しかし顔つきが違う。

なんか暗いというかニコリともしないその様子は陰神そのものだ。


俺は『ネームの術』で確認した。

紛れもなく陰神だった。


前回見た時より幼くなっていた。

陽神と同じくらいだ。





陽神は『厄ノ神』『ブルデッド』『将神』に襲われて傷を負い小さくなったと言っていた。


まあ確実なのは彼の口から出た『将神』だけだが。

『厄ノ神』『ブルデッド』は邪神の手下に襲われたという陽神の言葉を聞き、俺が推測し、彼が『そんなような名前だ』と同意しただけなんだけど。

だって以前俺の目の前で将神とブルデッドは闘ってるし。

もし一緒に陽神を襲ったって言うなら呉越同舟のような感じだ。

ちょっと有り得ないなあ。

それとも彼らの感覚だと平気なのか。


俺も邪神に他の手下がいるかどうかは知らないし。




俺はドラゴンのところへ行き、質問した。

「使徒様、以前お見かけした時よりお疲れになってませんか」


「うん、以前も講話を聴きに来たのかい」


「はい、その時に比べ使徒様は覇気がなく、教祖様は別の方に交代されたようで」


ドラゴンは黙って考えていた。


なんだ、余程疲れていて頭が回らないのか。


やがて口を開いた。

「そうなんだよ。私も最近疲れちゃってね。それとあの教祖様だけど、前の教祖様が新しく生まれ変わられたんだ」


生まれ変わり?微妙に嘘ついてるなあ。

しかし陰神には傷もないし、陽神みたいに襲われたとかじゃないだろ。

そもそも最強の召喚されし存在であるドラゴンがついているんだし。


「君『真実教』を見に来たの今回が初めてじゃないのかい。そんなに太っていたら印象深くて覚えてると思うんだけど、記憶になくてねえ。まだ若いのにそんなに太ったら体に毒だよ」


そう言い残し他の民の相手をしはじめた。



そこへ後ろから俺はグッと引っ張られた。

物凄い力だ、今の俺がこんなに引きずり込まれるとは。




イメルサだった。


「どうしようかと思って。このルックス嫌われないかなあ」


「何言ってんだよ。そんだけナイスバディで駄目なら世界中の女はみんなアウトだよ」

俺は気安く言った。


よく考えてみるとカデウスの時は、恋人同士だったんだし、俺が転生する前の話だが。


「えっとぉそれがぁ」


イメルサがモジモジしている。

似合わないなあ。


「鬼人ってこと?この世界では鬼人、獣人、」龍人、魔人、エルフとか色々いるんだから、気にすんなって」


「うん、それはあんまり気にしてないんだけど」


「何? 日本にいる時より遥かにいいじゃん。……あっ!日本人に戻ったりした時に相手にされなくなったり、がっかりされたりとかを考えてるの?その可能性もあるかもね。ちょっと心配?」


イメルサは俺をキーッと睨んだ。


「違うって。ドラゴンはいかにも女って女性に興味ないって言ってたからさ」


「それって内面のことじゃなくて」


「ちょっと小ぶりな胸だったんだけど、そこがいいって言ってくれて」


「なんだよ。じゃあ自分は貧乳だったくせにウエンディやその他の女性には貧乳やお尻が小さいことで攻撃してたの? 

あきれた」


「嬉しくてつい調子に乗っちゃって。それにイメルサに転生したのは三年前の話で、元々イメルサはドSキャラだったみたいだから」


俺はウエンディが辛い目に遭い苦しんでいることを思い出し、ムカムカと腹が立ってきた。

氷室玲は同じ日本人であっても許せない。

俺はいいことを、いや意地悪を思いついた。


「実は言いそびれてたんだけど、ドラゴンは教祖とデキてるんだよ」


イメルサはギャーと叫んだ。

そしてドラゴンのところへ駆けていくとコンビネーションで攻撃した。


まずい、思わぬ展開になった。

不幸中の幸いはドラゴンがなんともなかったことだ。


「そこの女の方、何をなさるのです」


イメルサは日本語で喋った。

「ドラゴンは男に走ったって。そっか、あたしと付き合ってたのも女っぽくなかったからかあ」


ドラゴンは一瞬わからなかったらしい。

突然懐かしい言葉を聞いて、しかもその内容が内容だけに。


「えっそんなことないよってお前『玲』なのかい」


「そうだよ、ジャブとフックにいくと見せかけてからの膝蹴りでわかんなかったのかよ」


「いきなりだったから。立派なスタイルになって。こっちの世界に転生したってある者から聞いたからいつかは会えるんじゃないかと楽しみにしていたんだ」


『ドラゴン=ホモ』という嘘をついたと二人に気づかれる前に俺は必死に誤魔化した。


「よかったなあ。玲さんが恥ずかしがってたから、俺が劇薬を与えた訳さ。二人が再会できてよかった。ドラゴンと陰神がデキてるわけないじゃない」


「あっもしかして俺と同姓同名でマーキームーンの追っかけやってた佐藤龍さん?」


「俺が追っかけやってたって話をしたっけ?」


「してないよ。でもあの後で思い出したんだ。追っかけに関しては一応調べられる範囲でだけど、身元調査してるんだよ。佐藤龍っていう名前がその中にいたことに気づいてさ。

だって俺と同姓同名だからずっと覚えてたんだよ。同じ名前で姫たちを追っかけしているのがいるって」


「あっそうか」


ドラゴンは陰神の許しを得て、端の方で俺とイメルサとで話が盛り上がった。




折角のところに数人の者がイメルサに気づいたようだ。


「おい、あれ、淫乱イメルサじゃねえか」


司神が登場するところまでは書きたかったんだけど。

もしかすると明日は更新できないかも。

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