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第120話 本編Ⅰ-9  年の離れた友達

昨日は続きを書くのをサボり、録画がたまっていたので消化しました。

真田丸は今のところ?って感じ。ドラマは全部チェックはしてませんが、面白いと思えるほど記憶に残るのがないです。

アニメは幾つか面白いのがありました。

「僕だけがいない街」 「gate 自衛隊」「この素晴らしき世界」など特に面白かったです。

そしてそれらを観て気が楽になりました。


自分にはあんな面白い世界を描くのは絶対無理だ。

変に頑張らず好きに書こう。


書くスピードも速くなりました。

ホント気が楽になった。


読んでくださっている方々、これからもよろしくお願いします。




俺は神様が現れてという部分が気になった。

「その神様はなんて名前の神様だったんですか」


「それなんですが、その時の国王も肝心の名前を聞いてなかったみたいです。でも大変美しい女神様だったそうでございます」


「あっ!」

俺は思わず声を上げた。


天神か司神に違いない。

そうかヒアルはもしかしたら神が俺に遣わした者なのかもしれない。


俺が声を上げたのかヒアルは怪訝な顔をした。


「どうかなさいましたか」


「いえ、美しい女の神様の話をどこかで聞いたことがあると思って。でも勘違いかも」


「そうですか。話の続きですが、その時の国王も枕元の話に関しては半信半疑で、すべてを信じていたわけではなかったそうです。でも実際神様に言われたとおり、治療院にその話に該当する私がいて驚かれ、王様は神様の話を完全に信じてくださり、この女性は必ず復活するからそれまでの間大切に預かるように、と命じられたのです」


「それで神様からヒアルさんには何かなかったのですか」


「いいえ特には。本当はあったのかもしれませんが、先々代の国王が私に関しての啓示のようなものを受けたのは五十年も前にことですから。もうその時の当事者は誰も残ってないのです。

それと坊ちゃま、私の事は『ヒアル』と呼び捨てでお願いします。そして使用人の私に対してそんな丁寧な口調はやめてください」


「でもあなたは私よりずっと年上のあなたにぞんざいな口えおきくなんてできません」


するとヒアルはニコッと笑った。

「でも私は五十年間眠っていたので実際は十八年しか人生経験はないんですよ」


俺がどうすべきか迷っているとなおも彼女は言った。

「私、治療院に入る以前の記憶もないので天涯孤独なんです。坊ちゃまお友達になってくださいませんか」


「それならいいですよ」


「ううん、普通友達にはそんな口の利き方しないでしょ?」


「…… わかったよ。ヒアルも僕には友達みたいな感じでいてね」


「わかりました。そう心掛けます。でも『親しき仲にも礼儀あり』っていいますし、ほかの方々の前では無理ですので。ラデ君わかったかな?」


俺はヒアルとの距離がぐんと縮まったようで嬉しくなった。

でも『親しき仲にも礼儀あり』って言葉この世界にあったっけかな。









シモンの俺に対する嫌がらせはどんどん激しくなった。

俺が反撃しないのをいいことに今では格闘技の時以外の普通の授業でも後ろからちょっかい出してくる。


俺は憂鬱になった。

そんな俺にヒアルが気づいたようで何か悩み事でもあるのかと聞いてきた。

俺は包み隠さず正直に話した。


「そんな奴は遠慮なくやっつけちゃえばいいのよ。ラデ君は何も悪いことしてないのでしょ?」


「そうなんだけど、でも目立ったり反感買うんじゃないかと思ってさ」


「正しい者が我慢するなんておかしいじゃないの。きっとどこかで神様も見守っているはずだから大丈夫よ」


そう、彼女は神様の存在とその万能性を信じていた。

俺は実際複数の神様を知っているわけだが、だからこそ彼らを信じることはできない。


俺が黙っているとヒアルが続けた。


「女神様が私をわざわざ気にかけてくださったのは何か理由があると思うの。それはきっとラデ君とも関係あるような気がして。だからあなたがこんなことぐらいで躓くことはないと思う」


「えええっでもなあ」


「くよくよするより、やってから考えればいいんじゃない」




俺はまず剣術の練習時間にいつも避けているシモンを指名した。

彼も剣術では勝てないと思うから俺と当たらないようにしている。

彼は戸惑った顔をしていたが、試合始めの合図とともにあっという間に一方的に叩きのめした。

彼は俺の様子が今までと違うのと、このままでは痣だらけになるのを防ぐためにだろうか、練習を放棄した。


「先生どうもお腹の調子が悪いんで見学させてください」

そう言っているシモンの目は黄色く点滅していた。

怒り憎しみの感情がたぎっている証拠だ。

そして彼はこちらを見た。

するとその表情が黄色く点滅した。

目の前の人物に対して激しい怒りを向けた時の症状だ。

ということはシモンは今俺に対し、激しく怒っているということか。


「ラデウス、午後にはお腹の調子もよくなると思うから、続きはその時にしようぜ」

と耳元でシモンが凄んだ。



午後は素手での格闘技の授業の予定だった。

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