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叡智は井の外より来る

作者: 海山 里志

 自作に心血を注がぬ作家などいようか。それがコンテスト用の作品で、かつテーマが自らの趣味とするものであるなら尚更だ。

 出されたお題から想起する。これは日常の側か、非日常の側か。これに触れた時、「一般的」な人ならどう感じるか。これはどう比喩できるか。これを扱った古典は何があったか。

 芸術の面白さとは、常に我々の常識から少し外れたところに存在する。故に私は少し「ずらす」。こうして私は今回も会心の出来のものを応募した。

 主催者が応募作をまとめ、今度は読んで審査する番だ。芸人の聞くに耐えない歌唱を流れるがままにしながら、作品に目を通す。

 及ばない。これを自らの感受性の喪失に帰してしまえれば良いのだが、何分テーマがテーマであり、目が肥えてしまっていることも否めない。どちらにせよ琴線に触れないという感想は如何ともしがたく、次へ、次へと読み進めていく。

 そしてある作品を前に手が止まった。ようやく「面白い」と思える作品に出会えた。脳が活性化するのを感じる。喜びに打ち震えた。これだ、これこそが私の高い鼻をへし折ってくれるものだ。

 叡智は井の外より来る。これこそが私を成長させてくれるものである。

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