表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/35

グラグロ

 遥か遠くの北の大地、ノージェブル。ここではかつて、貿易や、都市開発、スペースロケットなどの開発が行われていたらしい。とても栄えた街だった。・・・・・・しかし、茂の幹部”グラグロ”が出現してからは、至る所に蔓が伸びとても前の栄えていた頃とは打って変わってしまった。

・・・・・・あのデカイ城の中に、姫が・・・

 ノージェブルの城は、この世界で一番大きい城らしい。遠くからでもよく見える。

 ちなみに、今のレベルは150。攻撃1000、防御500、素早さ999、魔法0、魔力10000、回復300に成長し、特攻型だと一目でわかるようになった。もともと、この世界では回復のステータスは上がりにくいそうだ。

・・・・・・勇者だってわかっていたけど、魔法がないのはキツイ・・・・・・

「転生前は一番魔法使いに憧れていたからな・・・・・・。まぁ、魔法を使っているようなものだが」

 そんなことを呟いていると、遠くで音が聞こえた。

「ドゴッ」

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

「なんの音だ⁉︎」

「・・・・・・侵入者だな?」

 その声が聞こえた瞬間、何かが飛んできた。俺はそれをすぐさま避ける。

 後ろにあった木に刺さったのは、明らかに毒が含まれていそうな紫色の斧だった。

・・・・・・あっぶねええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ避けて正解だったよ。うん。

 城の方を見ると、城の代わりに大きなけむくじゃらの怪物が立っていた。

・・・・・・でけえええええええええええええええええええええええええええええええええええフラッタムの数倍でかいぞ。

 自信満々の姫も、この大きな怪物に負けてもしゃあない。

「よし、やるぞ!能面式殺戮殺法・・・・・・炎廻!」

 言うのを忘れていたが、この技同士で組み合わせることができる。具体的には、基となるものが前に来る。

 炎が円を描いて飛んで行った。まるで、スマ◯ラのマ◯オの必殺技みたいやな。あんまやったことないけど。

「ぎょええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」

 なんか、めっちゃ効いたっぽい。意外にちょろいなと思った矢先、何かが肌に触れたのを感じ、避けたが、遅かったようだ。そこで俺の意識は暗転した。


「ん・・・・・・?」

 次に俺が目覚めたときには、大きな木にくくりつけられていた。

「え・・・・・・?」

 目の前に、あの毛むくじゃらの怪物がいる。まだ起きたことには気づいていないようだ。

・・・・・・今のうちだな

「能面式殺戮殺法・・・・・・闇!」

 あまり「悪」の属性は使いたくないのだが、しょうがない。一番威力が強いのだ。ちなみに、特別必殺を使うと最低でも一週間寝込むことになるから(本当のことを言えば国が滅ぶからだけど)使用禁止にされた。

 ズザッと音がした。俺が出した闇のオーラがグラグロにまとわりついた。

「!!貴様!!起きたのかぁぁぁぁ」

「・・・・・・もう遅い」

 そう言うと俺は「炎」と言い、縛りついていた蔦を切った。

「終わりだあああああああああああああああああああああああああああああああ」

 俺は覚悟を決めた。

「能面式殺戮殺法・・・・・・闇炎ダークファイアー!!」

 グラグロが蔓を伸ばした。その蔦に俺が放った闇炎が当たる。その瞬間、その蔦が炎をまとい、闇に侵食されたように消滅していく。

「もうお前は終わりだよ・・・・・・」

「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!お前も道連れにしてやる・・・・・・!」

「な!!やめろ!!」

・・・・・・自爆か!?くそっ、どうすれば・・・・・・

「能面式殺戮殺法、廻起転流!!」

 合体必殺の一つ、廻起転流。攻撃には特化せず、何かを押す、運ぶことに特化している。

 俺は大きな渦を作り出し、今にも爆発しそうなグラグロに向けて飛ばした。

「んなっ!なあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

「ピューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

「グッパイ⭐」

「ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン」

「バタッ」

 思いの外魔力を使ったようだ。俺は地面に倒れた。

「まっ、任務完了!」

 当然のごとく、被害は出たが、フラッタムのときよりかは被害はなかった。

・・・・・・よかったよ。本当に。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ