幹部倒した!
※長い文字が苦手な人はご遠慮ください。
幹部一人と国一つを滅ぼした俺は、ヴァーメンに戻った。
「よくやった!!えっと・・・」
「ディスです」
「あぁそうか。よくやった!!勇者ディス!!」
・・・・・・そういえば全く名乗っていなかったな。忘れかけてたわ。
「そういえば、国が一つ滅んだそうだが、やったのはお前か?」
ギクッ。ってか認識されてないのか。どう言ったらいいんだよ。
「・・・・・・正直に言え!」
「すすすすすすすすすすすみませええええええええええええええええええええええええええええええええねええええええええええええええええええええええええええええええん!やったの俺でえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええす!申し訳ございませんでしたあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああどうか打ち首だけはお許しくださああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああい!」
「そう焦るな。特に怒ってはいない」
バッと頭を上げた。
「あの国はな、ヴィンセント・ラ・ポネーゼ・パイプ・エネルギー・ピ・スマ・トルッコ・バメンタ・クリスキリス・エスケープ・ドラミンニ・ン・キッセルペクウェ・ユッ・ケル・コンスタント・パクロナーチ・スゴイ・ノウミソ・フォーリーブス・ワオォ・クンクォミニン・サンギョ・ムサプル・アン・バター・ウイィ・クァザムラ・ブンブン・ラニオコ・ウェムニヲ・サンプ・ニョンニムン・クムイ・ウサギ・ウッサギ・ウサギムス・ウンノコォ・サッキ・ナウ・ジランブ・ヤスミ・ァィゥェォ・エワ・タイム・ユイム・オイム・ライム・ポポクォ・ルヒフッフェ・ヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴォ・ルック・プイス・ラ・ア・フ・フフフ・ムザモゾ・カミナリ・ロリロリ・レック・レッグ・イエム・ムンヒターム・メンモル・グィキャ帝国、略して、ヴィンセント・グィキャ帝国というのだ」
・・・・・・長ッ!
異世界転生あるある。国の名前が異様に長い。
もう、ヴィンセント・グィキャ帝国だけでいいと思うのは俺だけだろうか。
「勇者ディスよ。次の任務を頼みたい。”茂”の幹部、グラグロを倒し、我が娘リリィを救い出してくれぬか」
・・・・・・王女が囚われたのか。
どうやら、王女が自分で討伐に行きたい!とはりきって討伐に行ったところ、返り討ちにあって、囚われたそうだ。
「・・・・・・国王の命令ならば、なんなりと」
「すまない、本当に。二回連続で幹部の討伐にあたらせてしまって」
「全然いいです。むしろ好都合・・・」
腕試しにもなるし。早く戦いになれたいな。
「頼んだぞ!勇者ディス!」
次の目的地は、一番北。遠征になるが、問題ない。
俺は、少しばかり平和になった外の世界に一歩、踏み出した。