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最強の刺客

 残りの幹部が一体になったところで、俺達は一度城に帰った。

「作戦を考えよう」

 俺は言った。

「なぁ、ディス」

「どうした、ユタ」

「ダールドがいる国ってどう読むの?」

「あぁ、これか?・・・・・・知らん」

 『ーーーーーーーーーーーー』という国だ。

「あぁ、これね。名前は存在しないの」

 と、リリィは言う。

・・・・・・なんだよそれ!

 なんのためにあるのかわからない。魔王は名前を変えようと思わなかったのだろうか。

「‼︎」

「どうした!リリィ!」

「・・・・・・何かが近づいてくる。すごい速さよ」

「確かにでかい魔力が・・・・・・」

 次の瞬間。

「ドカーーーーーーーン!」

「何だ!」

 城が吹き飛んだ。それも、屋根だけ。

「くっ!」

「ありがとう!ディス」

 俺たちは能面シールドでことなきことを得た。

「どれだけ大きい攻撃でも、この街に入らないと攻撃圏内には入らないはずよ」

・・・・・・と、いうことは、『KING GUILTY』の射程範囲か。

「おぉぅ。全員揃ってるか?」

「お父様!」

 国王が側近を伴って俺たちの部屋に来た。

「生き残っていて良かった。実は・・・・・・」

 王様が、『KING GUILTY』は、代々継承されてきた物ではなく、機械によって放つ物だと教えてくれた。

「その機械が破壊された今、もはや私に対抗手段はない。・・・・・・お前らに頼んでも良いか?」

「任せてください!」

「これ・・・・・・ほんの少しの気持ちだが、受け取ってくれるか?一時的に能力をアップさせることができる『マセッカニンウォウォウォライエクォオユンタォム』だ」

・・・・・・は?

「ディセカナニヒシンディディディディディダイダイウォーターと合わせると効果も絶大だぞ」

・・・・・・なるほど、理解。これあれだ。あの長い国の産物だ。ヴィンセント・グィキャだっけ?

 いつもいつもその帝国には驚かされる。その『マセッカニンウォウォウォライエクォオユンタォム』という物は、ぱっと見だと虹色の魔石に見える。

・・・・・・ふむふむ。つまりそのどっからどう見ても食えなそうなものを食えと?俺に?(※第十五夜参照)

 魔石なんて食うもんじゃないだろ。そもそも噛み千切れるのかそれ?

「お父様、ここにディセカナニヒシンディディディディディダイダイウォーターがあります!ちゃんと人数分!」

「よし、じゃあ入れろ」

「シュワシュワ」

・・・・・・いや、炭酸になるんかい!

 ちなみに、その魔石はそのまま食べるのではなく、飴のように舐めるらしい。やっぱり舐めているとシュワシュワしているらしい。

・・・・・・うげっ!俺炭酸苦手なんだよな〜。

 必ずしもそういう人は、世界に一人は居る。俺がいるもん。

「ディス、口開けて」

・・・・・・リリィが飲ましてくれるんですかあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎

 そういえば、結婚前提なんだっけ。でも、こうしてみると可愛いな。・・・・・・いや、それどころじゃなくて。

「・・・・・・リリィ、俺これ苦手・・・・・・」

「大丈夫。炭酸ほど強くないよ。っていうか、シュワシュワしているけど炭酸を感じないっていう不思議な飲み物なのよ」

・・・・・・そうなのか?

 まぁ、疑心暗鬼だが、飲んでみるか。

「ゴクッ」

 俺は出来上がった『マセッカニンウォウォウォライエクォオユンタォムディセカナニヒシンディディディディディダイダイウォーター』を一気飲みした。長くね?

・・・・・・・・・・・・?

 なんの味も感じない。ディセカナニ(以下略)が水だからか?

「・・・・・・ね?炭酸を感じないでしょ?」

・・・・・・炭酸どころかナニも感じませんけどぉぉ⁉︎

 ただのやり取りの無駄だった。

「よし!準備万端だな!」

「遅いぞ」

「・・・・・・へ?」

 何か、人のような物体が降りてきて、なんか言った。『遅いぞ』だって?

「さっさと死ね!」

「『能面シールド』‼︎」

「バキン!」

「なっ!」

 壊れないはずの能面シールドが割れた。そして、

「なんだこれ!体が宝石化している・・・・・・⁉︎」

 足からどんどん宝石のように固まっていっている。

「それは俺を倒さない限り、解除されないな」

「くそっ!能面式殺戮殺ぽ」

「ヒュン」

「んんん!」

 口に宝石が飛んできて、口が固まった。他のみんなも同様だ。

「口が閉じていれば何もできまい」

 人のシルエットしか見えていなかったそいつが遂に姿を現した。そいつは、俺の記憶の中にある『吸血鬼』を模しているものであった。

「我が名は、ヴァンピエオ。魔王軍最強の刺客です。・・・・・・まぁ、以後姿をお見えすることはないようですけれど」

・・・・・・ヴァンピエオ。その名前覚えたぞ!

 心に誓った。次会ったら、絶対に殺すと。

・・・・・・ショフレも、ブンフウも国王も宝石化している。

 完全に宝石化したらどうなるのだろうか。頭は動くのだろうか。そんなことも考えながら、完全に宝石化するまで対策を考えた。


「・・・・・・さて、完全に宝石化したな」

「・・・・・・帰って」

「嫌ですよ。今日はあなたを連れて帰りに来たのですよ。魔王様の一人娘、リリィ様」

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