新メンバー
「うぃっす!」
「お願いします」
二人の人物が入ってきた。髪を下ろしているリリィとは違い、赤髪で後ろで結んでいる気の強そうな女性と、黒髪で、俺とは違う大人しそうな男性が入ってきた。どちらも若い。十代後半に見える。
・・・・・・俺らと対照的で面白いね。うん。
「名前をどうぞ。・・・・・・ってか、これディスへの紹介だからね」
・・・・・・なんかすみません!
「はい!射撃のショフレ、18歳です!属性は、火と水と雷と回と転と悪です!よろしくっ!」
「属性・・・・・・?」
「あぁ。もともと、全属性の人しかいなかったから、わかんないのね」
ざっと説明すると、九つの属性があるうち、普通、下級の人々は、一〜二つ、中級の人々は、三〜五つ、上級の人々は、六〜八つ、そして、王族が九つ全属性らしい。普通は。
・・・・・・ってことは、ショフレは上級か。
「ちなみに、ショフレはこの国の『勇者ランキング』でトップ3に入っている」
「『勇者ランキング』は、この国で魔物を倒し、活躍する者たちのランキングよ。名前の割に、勇者はディス、あなただけよ」
・・・・・・名前変えろよ!
どうやら、大昔は至る所に勇者がいて、ほとんどが勇者だったためにこの名前になったそうだ。
・・・・・・時代の変化は激しいな。
前の時代は知らんけど。
「次お願い」
「あっ、はい。僧侶のブンフウです。属性は、草と風と休・・・・・・です。一応上級です・・・・・・」
・・・・・・え?
実は、このブンフウ、属性も強さも中級の下らへんに生まれたため、家族からも同級生からも虐められてきたらしい。
・・・・・・かわいそうに。
だが自身の能力でランキング上位まで駆け上がってきたらしい。
「能力は、『デスプロデス』です。・・・・・・再生と滅亡を司ります」
・・・・・・何それ!
どうやら、王と魔王の能力を合わせて2で割ったくらいらしい。
・・・・・・つまり王か魔王一人分ってことだね?
だが、能力だけ強くても総合ではあまり強くないらしい。
「えっと、あんまり戦いたくないです。回復要因と、いざという時の切り札としてお使いください」
「わかった」
「はいはーい!私の能力は、『ストップ』でーす!」
『ストップ』。少しだけ相手の時間を止められるらしい。
・・・・・・それに加えて、高度な射撃術ね。
結論。ショフレは、気が強い女性で、強さも能力も申し分ない。ブンフウは、気が弱いが、いざとなったときに強い!らしい。
・・・・・・いや、ね。なんで仲間がいらなかったかと言うと、皆弱いと思ってたんよ。思ったより強かったわ。
「よし!このメンバーで次は、起の幹部ウェクルシウムの討伐だ」
残り二体となった幹部。・・・・・・どうなることやら。
「よし!勝った!」
・・・・・・なんかあっさり勝っちゃったよー!
思ったより相手が弱かった。いや、思ったより俺等が強かった。
・・・・・・これで不安要素もない。
残る幹部は、あと一体。最強のダールドだ。
・・・・・・嫌な予感がする。
俺の能面センサーが強く反応した。




