サークル(前編)
次に目指すのは、廻の幹部、サークル。なんかそのまんまだな。
「廻の幹部の強さはそれほどでもないわ。でも、一番厄介だから、何人も命を落としているの」
もちろん廻の幹部だから、いろいろなものを回してくるらしい。面倒。
「そろそろね。あ」
「危ねぇ!」
「ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッゴゴゴゴゴッゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオゴゴゴゴゴオゴゴゴゴゴゴゴゴゴオ」
「うわっ!」
なんと、地面が回転している。意味がわからない。
「ッッッッッッッッッッッッッッッッーーーーーーーー」
「どうした、ユタ?
「おえっ。酔いそう…」
・・・・・・あ、こいつ乗り物酔い激しいんだっけ?
これでも昔は、ゲーム一筋!というわけではなかったのだ。しっかりと他のこともやっていた。
「んんっ!気持ちいなぁ〜」
「うえっ」
「何やってんだお前」
「いや、ちょっと、気持ち悪い」
ある日。俺と幽太の家族は、船で旅行に行った。船旅が楽しくて風を感じる俺と、乗り物酔いで気持ち悪くなっている幽太。二人の対比が面白かったと、母親は言っていた。
「ユタさんって、乗り物酔いするんですね」
「そうだよ。オロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ」
「そんなときは!ディセカナニヒシンディディディディディダイダイウォーター!を飲むのよ!」
・・・・・・なんじゃそりゃあ!
なんか聞き覚えあるな、と思ったら、俺が滅ぼしたヴィンセント・ラ・ポネーゼ・パイプ・エネルギー・ピ・スマ・トルッコ・バメンタ・クリスキリス・エスケープ・ドラミンニ・ン・キッセルペクウェ・ユッ・ケル・コンスタント・パクロナーチ・スゴイ・ノウミソ・フォーリーブス・ワオォ・クンクォミニン・サンギョ・ムサプル・アン・バター・ウイィ・クァザムラ・ブンブン・ラニオコ・ウェムニヲ・サンプ・ニョンニムン・クムイ・ウサギ・ウッサギ・ウサギムス・ウンノコォ・サッキ・ナウ・ジランブ・ヤスミ・ァィゥェォ・エワ・タイム・ユイム・オイム・ライム・ポポクォ・ルヒフッフェ・ヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴォ・ルック・プイス・ラ・ア・フ・フフフ・ムザモゾ・カミナリ・ロリロリ・レック・レッグ・イエム・ムンヒターム・メンモル・グィキャ帝国、略して、ヴィンセント・グィキャ帝国の特産品だったらしい。
・・・・・・なんで覚えてるんだよ!
どうやら、この体、物覚えがいいらしい。そういうレベルではないがな。
「すごい。乗り物酔いが治った気がする!」
「こんなにいい水なのですけど、どっかの誰かさんが国を滅ぼしたせいで、もうストックが少ないの」
・・・・・・あはははははははは
俺は、うっすらと笑みを浮かべた。そしたら、リリィに睨まれた。
・・・・・・ごめんなさあああああああああああああああああああああい!
「さて、この敵どうしようか」
ユタの乗り物酔いは治った。だが、この幹部は、なんと姿が透明らしい。
・・・・・・どこまでも厄介だな。
「しゃあねぇ。やってやる。行ってくるわ」
全回復したらしいユタがそう言った。
「透明同士、ってやつ?」
「そうだ」
ユタはニッと笑って、消えた。
・・・・・・うーん。
戦っている音は聞こえる。ただ、どのように戦っているか見たい。
・・・・・・なんか無いかなぁ〜。『能面フィルター』とかで色々見えるようになる、とか・・・・・・・・・
「ピピッ。『能面フィルター』を装備しました」
・・・・・・何事っ!
どうやら、願いが天に通じたらしい。この世界ではよくあること、とリリィは言っている。そして、この『能面フィルター』を使うことにより、X線、サーモグラフィー、お宝透過、透明が見えるようになるなどができるようになった。
・・・・・・めっちゃ便利じゃん。
さぁ、こうして見えるようになったのだがしかし。動きが早くて、全く見えない。ただ、サークルの姿は見えた。
・・・・・・えと、ユタじゃないほうだから・・・・・・・・・
一言でいうと、サークルは人に近かった。いや、人だった。ユタは、金髪だから、茶髪の方である。
・・・・・・不思議だなぁ。
そういえば、魔王はもともと人間だったのだ。




