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休息

「ん・・・・・・・・・」

「目覚められましたか!」

「・・・・・・えぇ。心配かけましたね」

「本当ですよ。2ヶ月も寝込んでいたので流石に心配しましたよ」

「2ヶ月・・・・・・?」

「それより、重体なのはディス様です。・・・・・・もう心拍数が0に等しいです」

「なんですって!」

・・・・・・貴方が死んだら、私はどうすれば・・・・・・・・・。

「絶対に死なせません!彼は、私を救ってくれた英雄ですもの!」

・・・・・・回復といえばあれですよね?

「まさか、『アイシング』を使うおつもりですか?親しい人でなければ使用しないのでは?」

「・・・・・・もう彼はとっくに、私の親しい人です。固有能力、『アイシング』!!」

 そう言うと私は、彼を氷で包み込んだ。少しずつ氷が溶けていく。氷が溶けていくにつれて、心拍数が回復していく。

「これが、姫の『アイシング』・・・・・・とても綺麗だ」

「ふふ、でしょう?」

・・・・・・早く治って!

「だんだん心拍数が・・・・・・・・・戻っていく」

「死んでいなければ無限に回復するのですよ。私、すごいので」

「あれ・・・・・・・・・」

「良かった!ディス起きた!」

・・・・・・本当によかった。もう目覚めないかと・・・・・・・・・。

「俺、どんぐらい寝てた?」

 その質問に、私は笑顔で答える。

「2ヶ月です!」

「え・・・・・・・・・?」


 二ヶ月のタイムロス。これはあまりにも大きかった。俺達が寝込んでいなければ、順調に幹部を倒していたのだが、幹部の一体が押し寄せてきたそうだ。

・・・・・・んで、それを『KING GUILTY』とか言う最強技で撃破だって?

 『KING GUILTY』とは、国王だけが出せるビームで、どんな敵でも一発だそうだ。

・・・・・・もう俺達いらなくね?そんな強いなら。

 だが、最強というわけでもない。まず、準備に時間がかかる。そして、標的がこの街に入らないとダメなのだそうだ。そこまでいくと、被害が甚大になってしまうので、あまりできないのだそうだ。

「しかし、二番目に強い幹部か・・・・・・・・・」

 どうやらこの街には、二番目に強い流の幹部、ウォーナーが襲ってきたらしい。危機一髪だった。

「このままだと、第一位の闇の幹部『ダールド』が襲撃してきてしまう。そうなると、この街を守りきれん」

 幹部の中でも一番強い闇の幹部『ダールド』。自分の作り出す世界で、相手を翻弄しこれまでいくつもの人間を殺してきた。その強さは、魔王にまで匹敵すると言われている。

・・・・・・魔王に匹敵する、か・・・・・・・・・

 今の俺たちじゃ、魔王には遠く及ばなかった。絶対に訓練は必要だ。

「・・・・・・今回の調査、マイナスしかないと思うけど、意外に得られたものもあるのよ」

「‼︎」

 そうだ。今回魔王と接触しただけで、レベルが100上がったのだ(現在300レベル)。それにより、俺は最上級の技を使えるようになった(第3.5話参照)。

・・・・・・説明あるけど、適当だな!全く、どこの誰が書いたんだか。ってか、『秋』適当すぎじゃね?

「私も、レベルが500に上がって、眷属が出せるようになったの!出てきて!『シマエナガ』!」

・・・・・・何!シマエナガがでてくるだと⁉︎可愛すぎんだろ。

 しかもこのシマエナガ、めちゃクソ強い。何体も出せるのに、一体でフラッタム(あの一番弱い幹部)を余裕で倒すくらい強いらしい。

・・・・・・なんだその眷属!めっちゃ欲しい!

 眷属が出せるようになるのは、500レベルからなので、まだ先のお話。

・・・・・・どうせ俺だったら、能面が出てくるんだろ?わかってるんだよ!もう!

 今更だが、リリィの方がレベルは上だっていうね。え?

「うぉし!早速練習すっか!」

「えぇ。そうしましょう!」

 俺たちは、次なる強敵に備えて死に物狂いで訓練した。

 まぁ、訓練している俺たちは当然のように気づかなかった。俺たちの強さが、魔王に匹敵しそうになっていることを。

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