続・父の変容 (凛・晴斗)
Side御神凛
パパが可愛い女の子に変わった、と梓ねぇから連絡が入りパパの配信を確認して昼に仮病を使って舞華と一緒に学校を早退し家に帰ると既に澪ねぇと梓ねぇがパパを着せ替えるために家の前いた、私と舞華が来るのを待っていたようだ。
そして皆で家に入ると出かける準備をしているパパと思われる少女がリビングに居た。
その可愛らしい姿を見た姉2人が疾走しパパを即確保、さすが探索者の身体能力。
身体を弄ったり服の中を覗き込んだり色々確認している。
私と舞華が姉に合流してパパを着せ替えて楽しんでしばらくするとハルにぃが帰ってきてその後すぐに美咲ねぇも合流、5人でしばらく着せ替えして楽しみ喉が渇いたので台所に向かうとハルにぃが夕飯を作っていた。
「ハルにぃ、パパが可愛い女の子になってどんな気持ち?」
なんとなくからかうように聞いてみると、何やら色んな感情が混ざった複雑な顔をしている。
「まぁ父親が初恋の相手に似た姿になったらそんな顔にもなるよね」
兄である晴斗の初恋の相手は美咲ねぇだ、まぁ残念なことに美咲ねぇは自分の色恋に関しては鈍く、ハルにぃの事は可愛い弟分としか思っていない。
ラブではなくライクである。
「いや、俺は何も」
「みなまで言うな、ちなみにこんな写真が有るんだけどいる?」
そう言いながら兄の横に並び先程までスマホで撮っていた父の写真をスクロールしていく。
巫女服、ミニスカサンタ、バニーガール、魔法少女、ゴスロリ、甘ロリ、ドレス、童貞を殺すセーター、ネグリジェ、逆バニー、そして服を剥ぎ取られているエッチなやつなどなど。
見た目年齢が近いのに私より胸が大きいのがモヤッとする。
兄は興味が無いフリをしているがチラチラ画面を観ている。
うん、後で全部送ってあげよう。
兄をからかうのはここまでにして当初の目的である飲み物をとるために冷蔵庫を開き麦茶の入った容器を取り出し、コップに注いで冷蔵庫に容器を戻す。
「で、ハルにぃ今日の夕飯は何?」
「鍋だよ、皆でつつけるし後からの具材追加も簡単だし、あと少し涼しくなって来たからな」
「美咲ねぇも夕飯楽しみにしてるから美味しくお願いね」
そう言うと麦茶を飲み干して隣の部屋に戻り着せ替えに戻ることにする。
Side御神晴斗
「…あれは父親だ、あれは父親だ」
心を落ち着けるために深呼吸をする、いくら初恋の相手に似ているとは言え父親なのだ。
妹から見せてもらった写真の中には過激なモノもあり、思春期でありそういったものに興味があるお年頃、身体は正直である。
心臓が高鳴り頬が熱い気がするけどこれは間違いであってほしい・・・。
とりあえず気を落ち着かせるために料理に没頭することにした。
料理も終盤に差し掛かる頃、部屋から5人が出てきた。
部屋の中を確認するとスケスケな下着を着た美少女(父親)がぐったりと横たわっている。
「もうお嫁行けない・・・」
「父さんもう妻子持ちでしょ」
と澪ねぇからツッコミが入る。
うん、まだボケる気力が有るなら大丈夫だろう。
「にしても母さんがこの場にいないのは残念かな、父さんにとっては出荷待ちの家畜の気分だろうけど」
「そうね、叔母さん明日まで出張だっけ?」
「そう、新しいダンジョンが見つかったとかでその調査。さっき撮った写真送ったら血涙流しながら吠えてるモンスターのスタンプが返ってきた」
母はノルンソフトと言う会社のダンジョン調査隊に所属しており、今は三泊四日の調査出張で家を留守にしていて帰るのは明日の午後になる様だ。
そしてその母は男性と女性どっちもイケる口である。
「叔母さんが居たら叔父さん今頃性的に食べられてたかも」
「まぁ好き勝手出来る美少女が居たらねぇ」
母さんが帰ってきたら父さんは抵抗虚しく食べられてしまうだろう、しかし夫婦仲が良いのは歓迎すべき事だ、例え母が帰ってからの数週間父の定位置が母の膝の上になろうとも。