Death93
それからまた年が跨いで──ワープポイントが全階層活性化される手前。
僕たち攻略組は何とかエンジェル含めての対空戦や地上戦含めての敵のバリエーションにやっとスキルを覚えたりで対応出来るようになってきていた。
そして、そんなワープポイントが活性化を目前に迫っている日に来訪者が訪れたのだった。
「いやぁ──掛かったねぇ?」
「あぁ、掛かったな」
むしろ、掛かりすぎじゃね?
いやいや、良くやった方でしょ?
と、仲良くお互いに言い合っている二人組の背後には彼らに付き従うように複数のパーティーが20階層のエデンに降り立っていた。
「と──うちゃ──く!!」
「ま、なかなか骨あったよな?」
いや、無いよ?
俺たちなら余裕か!
っと、終始楽しそうな気配を出しているが。
2人の目はギラついており、纏っている雰囲気は剣呑でもあった。
「あれれ──? てっきり、あんなに大々的に行くって行ったのに誰も迎えなくない?」
「いや、日本はそんなことしないだろ?」
え──? でも居なくない?
いやいや──。
そんな2人を見つつ、ガイウスが彼らに進み出る。
「20階層クリアおめでとう」
「「────」」
ほら、居たじゃん!
いや、見えてるからね!
なんだっけ?
ジョークだよ! ジョーク!
いや、ジョークはアメリカだって!
あ? そうだっけ?
ノリとツッコミだろ?
あれ?
はぁ──。
変わらないな──。
ため息を吐きつつ、彼らへと近づく。
「お! ほら! 居たじゃん!」
「シエルじゃん!」
隣のガイウスへは目を向けずに自分を発見してはこちらへと向けて歩いてくる。
そして、自分を見つけた2人の雰囲気はとても穏やかになっていた。
「お──い! シエル! やっぱり、シエルだ! 俺には分かる!」
「あれ? 姫は?」
えっと──ご無沙汰して……。
っと、ナビが自分の後ろからレイと一緒に出てくる。
「お──! 姫! ナビちゃん! 懐かしいね? 元気してた?」
「へぇ──、君がシエルの新しい仲間? シエルの仲間なら僕たち友達だからねぇ……!」
何か困ったら相談してね? 全て蹴散らしてあげるから?
そう、レイに言いつつ纏う雰囲気が一気に冷たくなる。
ヒッ──。
レイが怖がったのが分かったのか。
あぁ、ごめんごめん。
色々と自分のところ統治するのに必要でさぁ!
ついつい、出ちゃうんだよねぇ!
テヘペロ? とかおちゃらけて言うが、レイはどこか緊張した面持ちで──ナビは額に手を当てていたのだった。




