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Death86

「──! 血の血界──!!」


レイの慌てた声と自分の周囲に血の血界が張られる。


パキィーン──!!


けれども、ジェネラルオーガの大剣の前には軽々と壊れてしまう。


そして、もう一刀が自分へと振り下ろされ──。


「させない──!」


一気に自分の下へと駆けつけてきたナビが二刀でジェネラルオーガの凶刃を受け止める。


烈火──!!


その剣に纏う炎がジェネラルオーガの内部へと伝わるのをイメージしつつ思いっきり振るう。


ナビに凶刃を受け止められたジェネラルオーガの懐はがら空きだ。

そこから一気に叩き斬る──!!


グアァァ──!!


ジェネラルオーガの咆哮が頭上から聞こえる。

そして、内部へと炎が侵食しているのが伝わってくる。


そのまま一気に再度、剣を叩きつけてジェネラルオーガを吹っ飛ばす──!


実際には吹っ飛ばす程の力は無い為、吹っ飛ぶことは無いが明確によろける。


『スイッチ──!』


ダンス──オブ──ムーン!!


二刀を振るわせて、よろけたジェネラルオーガへと一気にナビが凶刃を振るい舞う。

ドレインの効果をハジマリの武器に纏わせているのか、明確にジェネラルオーガの数値がどんどんと増加していく。


「ハアァァ──!!」

そのまま最後の一撃を大きく強く見舞う。


再度、ジェネラルオーガはよろける。


──柷福!!


「グァァア────!!」

そこにレイの呪いが発動する。

ここが正念場だと見極めたのか自分のMPを一気に消費して発動してるようだった。


『────』

再度、ハジマリの武器に力を込める。


込めるのはドレインの効果と即死効果──。

そして、禁忌の魂魄の破壊。


あの生命をリソースにしているやつには絶大な効果を与えるであろう力を込める。


ジェネラルオーガを見やると苦悶と怒りに狂っている様子が視界に収まる。

そして、同じく一番大打撃を与えるであろう場所も見える。


カタストロフィ──!!


大きな破滅を意味する1つの最終到達点の攻撃だ。


大技の為に連発出来るものでも、そして隙が大きいのと大振りな為に単純な攻撃としては機能性は宜しくない──が。


自分の攻撃をよろけては柷福によりまともに動けないジェネラルオーガに対しては別だ。

自分のハジマリの武器に込められたマナドレイン、即死効果、何よりも魂魄の破壊を織り混ぜた。


一撃スキルを見ることしか出来ていない。


自分の目で捉えたジェネラルオーガへの最適な攻撃場所は──ハジマリの武器を鎌状に。


そして一気に大振りで凶刃の一撃をジェネラルオーガの頭から下まで両断する──!!


「────!!」


ジェネラルオーガが咆哮している姿を取っているが声は聞こえない。


自分の一撃を喰らってジェネラルオーガは粒子に変わっていっていたからだ。


そのまま振り切った鎌を支えに身体を休める。


【congratulations!】


目の前にその文字が浮かんでいたからだ。


終わった──。


始まってみたら激闘と言っても過言ではない戦闘だった。


「「ウオオオオオォォ──!!」」

そこかしこから雄叫びが聞こえる。

誰とは分からない。

そこかしこで勝利を喜んでいる声が聞こえていたのだから。


【Last Attack Bonus!】


そして、自分が倒したのが最後だったのだろう。

同じく馴染みがあってはおかしい表示が浮かんでいた。


一気に大量の経験値とスキルポイントが付与されるのが分かる。


と、同時に暗雲立ち込める空が一気に割れるように太陽の輝きが降り注いでくる。


同じく周囲一帯が強く輝き瞬いたと思ったら──目の前にはシェリルの時と同様にダンジョンの開放を表すように中央にはワープポータルが、そして周囲の神殿や宮殿は復旧されて神聖なNPCの民が現れては活動をし始めていた。


浮島の環境は遠くの島も草木が生えては栄えているような雰囲気で、空からは光が注がれていて。

しかし、浮島というようにこの島の下にも雲が広がっていた。


【ようこそ──エデンへ】

エデン──そう表記されていた。


楽園か──。


そして、ワープポータルの利用は──。


【第20層が解放されました】


【第20層が解放されました】


──該当層へはクリア者のみが現在入れます──


【ワープポイントが活性化されました】


──当機能は地上層、第10層、第20層を行き来可能です──


※当機能はクリア者以外は解放後1年後に利用可能※


【第20層──エデンへようこそ】


お知らせが遅れて更新される。


【最速解放者─congratulations!】


そして、再び大量のスキルポイントが入り込んでくる。


通知が遅れて来たのは少しだけ意外だった。


周囲も少しだけ拍子抜けしたような様子が見えた。


けれども──。


「シエル──! やったね!」

「よかった──」

ナビとレイの声が聞こえて来ては自分を抱き締めたのだろう。

2人の温もりが背中から感じられた。


『あぁ──クリアだ!』


自分の言葉で現状を理解すると緊張が弛緩するのが分かった。

そして、そのままいつも通り周囲を軽く散策しては宿を見つけて──その日の夜は攻略組でギルドに併設されている食堂で宴を催すのだった。

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