Death81
「集まってくれてありがとう」
「前置きはいーよ? やるんだろう?」
名前──ヴァネッサか。
フレンド登録する際にちゃんと名前が分かった。
いつも名前では無く──。
流石っすね! 姉御!!
そう、彼女は姉御と呼ばれているからだ。
ガイウスに次ぐ、攻略組ギルドとしては大御所になっている。
女性マスターだ。
「そうだな、やろうと思う」
「「ぉぉ──」」
ヴァネッサの言葉に返すようにガイウスは返事を返す。
その意味は──。
「20層の攻略か──腕が鳴るぜ!」
「待て待て──落ち着けよ、まだ話始めだろ?」
周囲の期待の声が所々で起こっている。
そう、この会合は20層攻略の発起会に近いものだった。
ガイウスがこちらを見やってウインクするのが見えた。
僕たちがレイを連れて15階層の休息エリアへと戻って来るのを待っていたようなタイミングだった。
──全く、読めないやつだ。
そして、20階層の攻略の時はブランシェの14階層のボスへの攻略の時ときた。
未だワールド掲示板では他の場所での20階層のクリアの声はきこえてこない。
最速攻略も狙ってとも言える。
「やり方はいつも通りで行こうと思う」
「分かったよ! ほら、あんたら着いてきな! 会議するよ!!」
ガイウスの返事に軽く返しつつもヴァネッサはメンバーを引き連れては作戦会議に入るようだった。
「やぁ、シエル──待っていたよ」
『だと、思ったよ』
ある程度作戦や概要が伝わって各々散会しては打ち合わせしたりしている中でガイウスが自分へと近付いてきて声を駆けてきていた。
ガイウスと同じくらいに気さくに返事は返しておく。
「いつも、すまない。頼りにしている」
『出来る限りはやるよ』
ありがとう──そう言いつつ、ガイウスは自分のギルドメンバーの下へと戻っていくのだった。
「どうするの?」
「うーん? 宿のご飯でも食べたらいつも通り修練して寝たいかな?」
『だね、そうしよう』
ガイウスが立ち去って3人になった僕たちはそう言いながらギルドに併設されてる食堂から立ち去る。
その後はいつも通りに宿のご飯に舌鼓しつつ、眠る前はお互いにバフやデバフ等を掛け合い──そのまま明日に向けて目蓋を閉じるのだった。




