Death69
「なんだよ──」
そのまま縛った司教を放っておいて、振り替えるとどこか不貞腐れたようなハンネスが居た。
『事態の終止を頼む』
「は?」
周りを見渡すと、未だに争いが各地で起きていた。
けれども1点違うところがあるとしたら、司教のスキルが切れた──いや、消失したからか各地でクローフィの悲鳴が聞こえて来ていた。
それはそうだ。
洗脳されていたのだ、元は争い事などしたくない者達の集まりだ。
それに比べてブランシェは仲間を殺されて殺気だっている。
各所で地獄が起きているのは目に見えていた。
『ハンネス──お前しか止められない』
「──わかった。お前は俺に勝った。言うことを今は聞こう」
だが──と、言葉が続きハンネスは次、またリベンジさせろと言ってきたので了承して頷く。
「負けっぱなしは俺の性じゃねぇ──そして、お前みたいなのが嫌いだ」
そう言い残してハンネスは駆け出して行った。
周囲の死の気配がそれだけでドンドン下がっていっていくのが目に映る。
「わ、わたしは──」
「なぁ、可愛い、可愛い──私のレイ? 分かるだろう?」
ヒィ──!
っと、司教からおじから離れるレイが居た。
「……こんなのはもうイヤだ」
「は?」
「私は──私は──!」
レイの抵抗に司教は素っ頓狂な顔になっている。
『レイ、君はどうしたいんだ?』
「私は──わた、しは──」
自由になりたい。
そうレイは言った。
「シエル──?」
ナビの顔は救いたいという顔だ。
けれども、レイの未来を想像して自由──その未来の希望の色はとてもとても細いものだと見える。
けれども見えるんだ──。
僕は行動を起こすことにする。




